「クセつよ」だけど愛さずにはいられないクルマ 40選(後編) 唯一無二の存在感がたまらない
公開 : 2025.11.16 11:45
トヨタRAV4コンバーチブル
小型ながら実力派のRAV4は発売当初から人気だったが、トヨタはさらに一歩踏み込み、面白さを追求したコンバーチブルを投入する。2ドアのみの設定で、電動ルーフではなく手動式ルーフを採用。そのためオーナーはサイドのファスナーを外してビニール製リアウィンドウを取り外し、内部の2つのラッチを倒してからルーフを下ろす必要がある。
構造補強は施されているものの、コーナーではやや不安定な動きを見せた。ハードトップモデルに比べ販売は振るわず、残念ながら2年で生産終了となった。RAV4コンバーチブルの存在意義はなかなか理解されにくいが、短いホイールベースと太いタイヤが独特の走りの楽しさを生んでいた。

ラーダ・ニーヴァ
ロシアのラーダは、世界的にあまり評判が良くない。ソ連時代の製造品質を受け継ぎ、パワーステアリングのような現代的な装備とはほとんど無縁だった。ほとんどのラーダ車は見向きもされないが、ニーヴァだけは例外だ。
あの象徴的なシルエットとレトロなデザインがなければ、ニーヴァの魅力は失われてしまうだろう。高いサイドパネル、眉毛のようなウインカーを備えた円形ヘッドライト、大型の前後バンパーといった外観的特徴は、ライフサイクルを通じて変わっていない。筆者はただただ、このクルマを愛さずにはいられない。

ロールス・ロイス・カリナン
ロールス・ロイス初のSUVが発表された時、そのデザインは控えめにも万人受けするものとは言えなかった。あの有名なロールス・ロイスのスタイルをSUV化するのは容易なことではないが、結果がどうあれ批判は避けられなかっただろう。
だが、傾斜した未来的なリアはむしろ素晴らしく、長いノーズの先端に収まるクロームグリルは完璧だ。オフロード走行後に泥まみれになった姿には、奇妙な満足感さえ覚える。ただし、この写真のような適切なボディカラーとホイールの組み合わせが不可欠だ。

ポンティアック・アズテック
アズテックはポンティアックブランドを潰した元凶とよく言われる。確かにポンティアックを救う試みは失敗に終わったが、アズテックの登場以前から同ブランドは赤字続きで、採算が取れないまま廃業に追い込まれたのだ。洗練されたパワフルなマッスルカーを生み出したブランドとしては、このデザインは評価されにくい。それでもアズテックが筆者のお気に入りリストに載る理由は、実用性にある。
フロントシートの間にはクーラーボックス兼用のアームレストが設置され、トランクリッドはレンジローバーのように分割式だ。さらにポンティアックはアズテック向けに、オプションでテントやエアマットレスを展開した数少ないブランドでもある。








































