「クセつよ」だけど愛さずにはいられないクルマ 40選(後編) 唯一無二の存在感がたまらない
公開 : 2025.11.16 11:45
クライスラーPTクルーザー
PTクルーザーは、2013年には「過去20年間で最悪のクルマ」アワードを受賞してしまった。安全評価の低さ、奇抜なデザイン、そして非力な2.4Lエンジンが理由だ。しかし筆者は、フォルクスワーゲン・ビートルやミニが存在する世界で、1930年代のホットロッドを彷彿させるノーズや膨らんだフロントフェンダー、クロームホイール、なだらかなルーフライン、平らなトランクリッドといったレトロなデザイン要素は唯一無二のものだと考えている。だからこそ、いつまでもこのクルマに特別な思いを抱き続けているのだ。

日産フィガロ
フィガロは1991年に登場したが、錆に弱いという欠点があった。レトロなスタイリングは人を選び、ルーフは雨漏りし、3速トランスミッションは操作感が悪い。こうした問題はあるものの、フィガロは日産車の中でも最も奇妙で素晴らしい1台として、筆者のお気に入りリストに名を連ねている。
その理由は、1930年代を彷彿とさせる多彩なカラーバリエーションだけでなく、ヘッドライト上部に配置されたクロームのアイリッド、縦に並んだリアランプ、そしてさまざまな趣向を凝らしたスイッチ類(1930年代のランプシェードを模したサイドウインドウスイッチを含む)などを備えた芸術的なインテリアにある。実に素晴らしい。その一言に尽きる。








































