世界で最も長く生産されたクルマ 34選(前編) プジョー205からVWジェッタまで 単一世代の「ご長寿」

公開 : 2026.01.20 07:25

スズキジムニー(1998~2018年)- 20年間

ポケットサイズの気取らない四輪駆動車ジムニーは、1970年から世界を魅了し続けている。初代は11年、2代目は17年生産された。3代目は20年経った2018年にようやく生産終了となった。

出力は64psから最大87psまで。控えめなパワーではあるが、切り替え可能な超ローレンジギアと約1000kgというフェザーライト級の車重で十分補える。事実上無敵の走破性を実現し、魅力を余すところなく発揮した。現行型は後継車として相応しいモデルであり、驚くことにさらに全長が短縮されている。

スズキ・ジムニー(1998~2018年)- 20年間
スズキ・ジムニー(1998~2018年)- 20年間

フィアット・パンダ(1980~2003年)-23年間

初代フィアット・パンダは、シトロエン2CVルノー4から着想を得ている。フィアットの経営陣は開発部門に対し、内装もエンジンルームも無駄を一切省いたシンプルで頑丈なクルマを要求し、外装についてもイタルデザインに同様の指示を与えた。関係者全員がこの使命を真摯に受け止めたことは間違いない。初期モデルには126から流用した空冷2気筒エンジンが搭載され、リアにはしばしば批判の的となったリーフスプリングが採用されていた。

パンダは長い生涯でさまざまな姿を見せた。4WDモデル、プラスチック製ボディエクステンション付きのバン、2人乗りEVなどを展開。イタリア・トリノ工場では総計450万台が生産された。生産終了から23年経った今でも、初代パンダはイタリアやフランスの一部地域でよく見かける。

フィアット・パンダ(1980~2003年)-23年間
フィアット・パンダ(1980~2003年)-23年間

プジョー206(1998年~現在) – 27年、更新中

プジョーは1998年、205の後継として206を発表した。ラインナップは以前よりもさらに充実したものとなった。2ドア/4ドア・ハッチバック、ステーションワゴンのSW、電動格納式ハードトップ付きコンバーチブル、一部市場向けには4ドア・セダンも展開された。

全工場の生産台数を合計すると、約1000万台という輝かしい実績となる。最も人気があった市場は欧州とラテンアメリカだった。

プジョー206(1998年~現在) - 27年、更新中
プジョー206(1998年~現在) – 27年、更新中

206の生涯は予想外の展開に満ちている。新型の207の廉価版として、装備を簡素化した206+を販売し、低コスト路線に乗ろうとしたこともある。中国ではシトロエンC2として生まれ変わり、同ブランドのエントリーモデルとなった。そして現在(2025年時点)でもイランでの生産が続いている。

モーリス・マイナー(1948~1971年) – 23年間

1948年、ロンドンのアールズコート・モーターショーで初公開されたマイナーは、第二次大戦後の英国で自動車普及の一翼を担うこととなった。当時の基準でも控えめな性能だったが、操舵性とハンドリングは印象的だ。後にバン、ワゴン、コンバーチブルが派生し、後年登場した高出力エンジンが大きな助けとなった。

1971年までに実に140万台が生産された。

モーリス・マイナー(1948~1971年) - 23年間
モーリス・マイナー(1948~1971年) – 23年間

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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