歴史に残したい1台は? 各自動車メーカーの歴代最高モデル(後編) UK編集部が捻出 ロータスからボルボまで

公開 : 2026.02.06 07:25

メルセデス・ベンツ

W123

ドイツのタクシー運転手がW123を愛用している事実こそ、その信頼性と頑丈さを如実に物語っている。しかし、この花崗岩のように頑丈なエグゼクティブカーが何年もアウトバーンを走り続けた後、さらに数十年もの間北アフリカを駆け巡る第二の人生を送るとは驚きだ。まさに「不滅」の評判にふさわしい。加えて、ただひたすらに格好良く、この上なく快適なのだ。そのため、今でもW123が街中をのんびり走っているところを見ることができる。

編集アシスタントのアレックス・ウォルステンホルムによると、メルセデス・ベンツの歴史に刻まれた数多くの伝説的なモデルの中でも、W123は「間違いなくブランドの世界的な名声を築いた」という。「永遠に走り続けるだろう」とアレックスは言うが、本当に大切に扱いたい存在である。

メルセデス・ベンツW123
メルセデス・ベンツW123

MG ZT-T 260

ZT-T 260

イリヤ・バプラート記者にとって「消えゆくブランドの面白さ」とは、「時に狂気じみた変貌を見せること。前輪駆動のおとなしいローバー75を改造し、縦置き4.6L V8で後輪駆動となったZT-T 260のように……」とのことだ。ZT-T 260誕生の経緯はあまりにも奇抜で、型破りで、ベース車のキャラクターからもかけ離れている。しかし、消滅寸前だったMGは有終の美を飾ることができたのだ。

マット・ソーンダース記者も同意し、こう述べた。「75のシャシーは元々素晴らしかった。とはいえ長年、その評価には『前輪駆動』や『Kシリーズ』といった言葉が付くのが常だった。だがマスタングV8を搭載した後輪駆動バージョンが発売された瞬間、そうした言葉は一切不要になった。狂気じみていて、手間もお金もかかり、そして少しばかり素晴らしい」

MG ZT-T 260
MG ZT-T 260

ミニ

ミニ・マイナー

「コンコルド」という単語を軽々しく使うものではないが、もしコンコルド(画期的な技術で作られた超音速旅客機)の自動車版があるとすれば、それはおそらく初代ミニだろう。天才的なパッケージング、魅力的なドライバビリティ、そして持ち前の親しみやすさは、生産中止から数十年経った今もメーカーが再現を目指すところだ。マーク・ティショー記者は初代ミニを「真のアイコン」と呼び、そのエンジニアリングは「今なお不可能に思える」と評した。

現代の自動車メーカーは、これに匹敵するクルマを作ることができない。重量はわずか600kg、(一応)4人乗りで快適かつ(ある程度)安全、低燃費、軽快で活気ある走りで草の根モータースポーツシーンの寵児となっている。マット・プライヤー編集委員は「最高であり得た唯一のミニ」だと述べた。これ以降に登場した新型ミニは、少なくとも部分的に、初代モデルの特性を継承しようと試みてきた。

ミニ・マイナー
ミニ・マイナー

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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