歴史に残したい1台は? 各自動車メーカーの歴代最高モデル(後編) UK編集部が捻出 ロータスからボルボまで

公開 : 2026.02.06 07:25

ルノー

クリオ

英国人なら誰もが一度は所有したか、少なくとも乗ったことがあるだろう。ルノー・クリオの高い人気と実用性は、決して魅力を犠牲にしたものではない。ライバル車が無味乾燥な移動手段に徹した一方で、フランス生まれのこのハッチバックは常に「Je ne sais quoi(言いようのない魅力)」を保ってきた。最も平凡なモデルでさえ、徹底的に愛せてしまう。

マット・ソーンダース記者は「おそらく現代的な『デザイナーズ』ハッチバックの先駆けであり、小さなクルマにほんの少しのスタイルと活気を加えれば、非常に大きな効果を生むということを証明した」と語っている。

ルノー・クリオ(日本名:ルーテシア)
ルノー・クリオ(日本名:ルーテシア

スコダ

スパーブ

スパーブが高く評価される理由は、ほぼ誰にでもおすすめせざるを得ない点にある。高速道路を頻繁に走る家族や出張の多い管理職に最適だが、そのどちらにも当てはまらなかったとしても、機能重視のエルゴノミクス、最高級の洗練性、そして驚くべき燃費性能を併せ持つこのクルマには魅了されてしまうだろう。

ウィル・リメル記者はスパーブを熱狂的に支持している。「長距離移動に最適なクルマだ。快適で経済的、広々としていて、室内のボタンはどれも期待通りに機能する。最高のオールラウンダーではないと言う人もいるだろうが、それは間違いだ」

スコダ・スパーブ
スコダ・スパーブ

トヨタ

GT86(日本名:86)

大抵の人は心の中で「お気に入りのクルマ トップ10」を作っているものだ。日々順位を入れ替え、同じクルマがとどまり続けることは稀だろう。しかし、テールハッピーなGT86は、皆のランキングに半永久的に居場所を築いた、とても稀な1台だ。

イリヤ・バプラート記者は「退屈なブランドイメージはなかなか払拭できないものだが、トヨタのGT86は成し遂げた。理想的なスポーツカーが現実のものとなったのだ。ちょうどいいサイズ、ちょうどいいパワー、ちょうどいいグリップを備えている」と語った。

トヨタGT86(日本名:86)
トヨタGT86(日本名:86)

ソーンダース記者は少し気まずい事実にも触れつつ、「スバルの工場で生産され、低重心なスバルの水平対向4気筒エンジンを搭載している。これが走行性能上の優位性をもたらした。だが、メーカーに対する認識をこれほど強く変えたクルマは他に思い当たらない」と語った。

ヴォグゾール

コルサ

英国のヴォグゾールは決して「愛好家向け」のブランドではなく、過去に遡っても伝説的なモデルが豊富にあるわけではない。しかし、多くの英国人が直接触れてきたブランドであることは確かで、その文化的影響力を最も象徴するモデルはコルサだろう。筆者自身もこのクルマで運転を覚え、高校時代にはほとんどの友達が所有していた。フォードフィエスタと比べるとやや地味に感じられるが、控えめな美しさと普遍的な魅力は評価できる。

ジェームズ・アトウッド記者も同意見だ。「コルサは常に優れていたわけではないが、『スーパーミニ』としての使命は常に果たしてきた。大衆市場向けの、最高の意味で万人受けするクルマだ」

ヴォグゾール・コルサ
ヴォグゾール・コルサ

それに、ワイルドなVXRニュルブルクリンク・エディションも忘れがたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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