フィアット・ウーノ・ターボie モヤモヤ吹き飛ばすX1/9由来の1.3L 姿へ不一致な激しい唸り ターボ! ブースト!(7)

公開 : 2026.03.01 17:45

強く共感してしまうイタリアンな魅力

今回の1台は、走行距離が8万kmにも満たない極上車。長いシフトレバーは動きが曖昧で、クラッチペダルは軽すぎ、ブレーキはペダルを半分以上踏み込まないと効きを実感できない。ところが3000rpmを過ぎると、そんなモヤモヤは吹き飛ぶ。

ブースト計の針が跳ね上がると、シフトレバーは締まりが増し、ブレーキの反応も数段素早くなった気がするから不思議。ボディは小さく、郊外の道幅を存分に活用できる。軽いシャシーの性能を、しっかり引き出せる。

フィアット・ウーノ・ターボie(1985〜1994年/英国仕様)
フィアット・ウーノ・ターボie(1985〜1994年/英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

背中がシートへ押し付けられる加速力ではないものの、高ブースト時の性格の変化が小気味良い。5 ターボやプジョー205 GTiなど、同時期のライバルの影になってきた存在だが、改めて乗るとイタリアンな魅力へ強く共感してしまう。

クラシックカーとして再評価される前に、多くのウーノは錆果ててしまった。後期型では、ボディの一部が亜鉛メッキされているが。ホットハッチ存続の危機にある今、この面白さへ迫れる人は僅かなことが、惜しいといわざるを得ない。

協力:チャールズ・ウィンタートン氏、アイコニック・オークショニアーズ社

フィアット・ウーノ・ターボie(1985〜1994年/英国仕様)のスペック

英国価格:6889ポンド(新車時)/3万ポンド(約630万円)以下(現在)
生産数:約5万台
全長:3645mm
全幅:1549mm
全高:1405mm
最高速度:201km/h
0-97km/h加速:8.3秒
燃費:10.2km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:845kg
パワートレイン:直列4気筒1301cc ターボチャージャー SOHC
使用燃料:ガソリン
最高出力:106ps/5750rpm
最大トルク:14.9kg-m/3200rpm
ギアボックス:5速マニュアル/前輪駆動

ターボ! ブースト!(8)では、ターボ技術の歴史を振り返りたい。

フィアット・ウーノ・ターボie(1985〜1994年/英国仕様)
フィアット・ウーノ・ターボie(1985〜1994年/英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ライアン・スタンデン

    Ryan Standen

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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