米国の廃車置き場で見つけた欧州車 62選(1) ルノーやオースチン、大西洋を渡ったクルマの余生【ジャンクヤード探訪記】

公開 : 2026.05.24 11:20

フォード・アングリア(100E)

この英国製フォード・アングリア100Eは、まるで誰かが缶切りで切り刻んだかのような状態だ。ドアの形状を見てほしい。この奇妙なクルマを作った人物は、ナッシュ・メトロポリタンのスタイルを再現しようとしたのではないかとさえ思えてくる。1953年から1959年の間に、10万台以上が生産された。この1台は、アイダホ州ウェンデルのL&Lクラシック・オート(L&L Classic Auto)で見つけた。

フォード・アングリア(100E)
フォード・アングリア(100E)

キャデラック・カテラ

筆者と同様、多くの人がキャデラック・カテラのことをすっかり忘れていたのではないだろうか。1996年から2001年の間の販売台数が10万台に満たなかったことを考えれば、それも不思議ではない。オペル/ヴォグゾール・オメガをベースに、ドイツのゼネラルモーターズによって生産され、英国製の3.0L V6エンジンを搭載していた。欧州ではそこそこの売れ行きを見せたが、米国では不発に終わった。

この個体は、最も成功した年である1997年に登録された2万5411台のうちの1台だ。これもL&Lクラシック・オートからの1台である。

キャデラック・カテラ
キャデラック・カテラ

オペルGT

1929年から2017年までゼネラルモーターズ傘下にあったドイツの自動車メーカー、オペルは、1965年のフランクフルトとパリのモーターショーでGTコンセプトカーを披露し、注目を集めた。好評を博し、3年後に量産が開始された。

1968年から1973年にかけて、この魅力的なファストバックは10万3463台が生産され、特に米国で人気を得た。米国ではビュイックの販売店を通じて販売されていた。L&Lクラシック・オートからの1台だ。

オペルGT
オペルGT

フォード・コルティナ

この英国製の2代目フォード・コルティナのような、比較的人気のない欧州輸入車は、部品を1つも外されることなく、何年もジャンクヤードに放置されることがある。しかし、驚くべきことに、この1台からは錆びていないフェンダーが1枚提供されたようだ。

2代目コルティナは1967年から1970年にかけて米国で販売され、6万台の販売台数を記録した。それなりの数字に聞こえるかもしれないが、1960年代後半に年間35万台以上を安定して売り上げていたライバル、フォルクスワーゲンビートルには遠く及ばない。この1台もL&Lクラシック・オートからの紹介だ。

フォード・コルティナ
フォード・コルティナ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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