米国の廃車置き場で見つけた欧州車 62選(1) ルノーやオースチン、大西洋を渡ったクルマの余生【ジャンクヤード探訪記】
公開 : 2026.05.24 11:20
ジャガーXJ-S(1983年)
ジャンクヤードの管理者が車両に製造年を書き込んでくれるのは本当にありがたい。筆者の調査がずっと楽になるからだ。リアフェンダーに書かれている通り、このジャガーXJS HEは1983年モデルで、同年に米国で販売された2705台のうちの1台だ。コロラドの気候が優しかったようで、錆はほとんど見られない。しかし、左側の「XJ-S」のバッジは誰かに持ち去られてしまい、その痕跡がかろうじて確認できる。
20年間の生産期間中、このクーペは世界中で8万4104台販売された。この1台は、コロラド州ウィンザーのマーティン・サプライ(Martin Supply)で見つけた。

フィアット124スポルトスパイダー(1975年)
このジャンクヤードの欧州車コーナーには、嬉しくなるほど鮮やかな色彩が散りばめられている。今回注目するのは1975年式のフィアット124スポルトスパイダーだが、その背後に控えるフィアットX/19も同様に目を引く。
ピニンファリーナがデザインした124は、1966年から1981年の間に約20万台生産され、その75%が米国で販売された。この車両は経済的なレストアが不可能な状態だが、素晴らしい部品がまだたくさん残っている。これもまた、マーティン・サプライで見つけたものだ。

ジャガーMkVII
この時代のジャガーは、通常でも識別が容易ではないが、これほど悲惨な状態だとさらに困難だ。1954年から1956年にかけて生産されたMkVII Mだと考えられるが、車体前部が欠落しているため確信は持てない。もしそうなら、生産台数わずか1万61台のうちの1台ということになる。
「Grace, Space and Pace(優雅さ、広さ、そしてスピード)」というキャッチコピーで発売された高性能ラグジュアリーセダンで、ジャガーXK120と同じ3.4L直列6気筒エンジンを搭載していた。米国では大ヒットを記録した。こちらもマーティン・サプライで見つけた車両だ。

MG MGB(1974年)
NHTSA(米国道路交通安全局)の規制に準拠するために取り付けられた大きなゴム製オーバーライダーから判断すると、このMGBは1974年製だ。同年の終わり頃には、これらはフルラバーバンパーに置き換えられることになる。これは米国でのみ義務付けられていたものの、生産コストを削減するため、すべての市場でクロームがゴムに置き換えられることになった。これもマーティン・サプライで見つけたものだ。



































