ステランティス、2030年までに60車種の新型車展開へ 約11兆円投資 ジープ、プジョーなど4ブランドを中核に

公開 : 2026.05.25 11:25

各ブランドの計画は?

投資の大部分をフィアットプジョー、ラム、ジープ、プロワンにシフトさせ、研究開発プログラムを統合・加速させると同時に、共通性を高めることでブランドごとのコストを削減する計画だ。

プジョーは欧州で最も売れているステランティスのブランドであり、フィアットは欧州で人気があると同時に、ラテンアメリカや中東といった新興市場においても圧倒的な存在感を誇る。一方、ラムとジープは、米国での販売を牽引する人気ブランドだ。

マセラティに新型2車種が追加予定(プレゼン資料よりスクリーンショット)
マセラティに新型2車種が追加予定(プレゼン資料よりスクリーンショット)    ステランティス

これらのブランドが具体的にどのように発展し、お互いにどう影響を与えるかについては、まだ詳しくは明かされていない。ただ、ステランティスはすべてのブランドを存続させることを強調しており、収益性の低いブランドを売却するという噂は否定している。

特に注目すべきは、苦境にあるイタリアの高級ブランド、マセラティへのテコ入れを表明した点だ。マセラティはEセグメントの2車種を含む「強力なラインナップ」を展開していく計画で、今年12月に詳しい将来戦略を発表する予定だ。ラインナップには、SUV『レヴァンテ』とセダン『クアトロポルテ』の電動化モデルが含まれる可能性がある。

ステランティスはまた、クライスラーダッジシトロエンオペル/ヴォグゾールアルファ・ロメオの5つの地域戦略ブランドについて「それぞれのブランド独自性」を強化することを約束した。一方、販売台数の少ないDSとランチアは、それぞれの親会社であるシトロエンとフィアットの管理下で「それぞれの個性を際立たせたブランド」として運営されることになる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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