巨匠ジョルジェット・ジウジアーロの傑作 50選(前編) 流麗なマツダ・ルーチェから超希少なワンオフモデルまで

公開 : 2026.06.14 11:05

アストン マーティンDB4 GTベルトーネ「ジェット」(1961年)

アストン マーティン DB4 GTに外観の改善が必要だったとは思えないが、ベルトーネはこの難しい仕事に挑戦した。

信じがたいことだが、ワンオフモデルであるにもかかわらず、この「ジェット」はスチール製ボディを採用しているため、ベース車よりも重量が重い。レース用として製作されたことを考えれば、これは理想的とは言えないだろう。

アストン マーティンDB4 GTベルトーネ「ジェット」(1961年)
アストン マーティンDB4 GTベルトーネ「ジェット」(1961年)

ASA 1000 GT(1962年)

エンツォ・フェラーリは1960年代初頭、小型スポーツカーの製作構想を練り、その結果としてASA 1000 GTが誕生した。

フェラーリの3.0L V12エンジンの実質3分の1に相当する1.0L直列4気筒エンジンを搭載し、250 GTOのデザイン要素も取り入れている。しかし、フェラーリは本格的なスーパーカーに専念するため、このプロジェクトは独立して進められることになった。

ASA 1000 GT(1962年)
ASA 1000 GT(1962年)

シムカ1000クーペ(1962年)

ジウジアーロ氏はまだベルトーネに在籍していた頃、この愛らしい小型クーペを考案した。当初は944ccエンジンを搭載していたが、1967年に1204ccへとアップグレードされた。

初期モデルは最高速度がわずか140km/hにとどまったが、後期モデルでは170km/hにまで達した。

シムカ1000クーペ(1962年)
シムカ1000クーペ(1962年)

アルファ・ロメオジュリア・スプリントGT(1963年)

1962年、アルファ・ロメオは角ばった形状の105シリーズのジュリアセダンを発売した。ジウジアーロ氏は、より魅力的な2ドア版のデザインを任された。

それが1963年、1570ccのフルアルミ製ツインカムエンジンを搭載したジュリア・スプリントGTとして登場した。その後、1.3L、1.8L、2.0Lエンジンが追加され、後者の2つは同じくジウジアーロ氏が手掛けたスプリントGTVにも搭載された。

アルファ・ロメオ・ジュリア・スプリントGT(1963年)
アルファ・ロメオ・ジュリア・スプリントGT(1963年)

マツダ・ファミリア(1963年)

ベルトーネ在籍時のジウジアーロ氏は、決して怠慢ではなかった。1960年に初の軽自動車を発売したマツダは、3年後にファミリアの小型セダンとステーションワゴンを投入し、高級路線へ進出した。782ccから987ccの4気筒エンジンを搭載している。

マツダ・ファミリア(1963年)
マツダ・ファミリア(1963年)

イソ・グリフォ(1963年)

長年にわたり、米国エンジンを搭載した欧州のスーパーカーやグランドツアラーは数多く登場してきたが、イソ・グリフォはその中でも最も謎めいた1台だ。

初期のグリフォはシボレーまたはフォードのV8エンジンを搭載し、その排気量は5.4Lだったが、1970年からは395psを誇る強力な7.5Lユニットが導入された。

イソ・グリフォ(1963年)
イソ・グリフォ(1963年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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