トヨタbZ4X 詳細データテスト 及第点だが花マルなポイントはなし 本命はステア・バイ・ワイヤか 

公開 : 2023.01.28 20:25

使い勝手 ★★★★★☆☆☆☆☆

インフォテインメント

グレードによって、8.0インチか12.3インチのタッチ式センター画面が装備されるが、どちらもトヨタ車共通のソフトウェアを使用する。8.0インチでも機能に不足はないが、12.3インチと同じベゼルにはめ込まれているので、いかにも廉価グレードといった見てくれになってしまう。

この新型インフォテインメントにわれわれがはじめて触ったクルマはアイゴXで、それは賞賛に値するものだったが、それはベーシックなシステムがベーシックカーにマッチしていたからだ。これが5万ポンド(約800万円)のクルマとなると、話は違ってくる。

インフォテインメントシステムは、ベーシックカーにはマッチするが、高価格車では不足も見えてくる。ナビゲーションのルート選択にもクセがある。
インフォテインメントシステムは、ベーシックカーにはマッチするが、高価格車では不足も見えてくる。ナビゲーションのルート選択にもクセがある。    MAX EDLESTON

bZ4Xには、アイゴにあるような、車載インターフェイスとスマートフォンのミラーリングを切り替えるハードスイッチは存在しない。それが扱いにくさを生んでいる。

さらに問題があったのは、ワイヤレスのApple CarPlayだ。車載システムのメニューは十分にロジカルで、スクリーンのレスポンスも上々。音声操作は驚くほど賢い。しかし、ナビゲーションはオーソドックスでないルートを選ぶことがあり、渋滞への反応はあまりよくない。

オーディオは、ベースやバスドラムの音が圧倒的に際立っている。低音を弱めても、音楽のそのほかの部分が痩せてしまうことになる。

燈火類

LEDマトリックスライトは標準装備。パワーは問題ないが、光源の数から判断するに、自動調整機能は対向車に十分な防眩性能を発揮できるか気がかりだ。

ステアリングとペダル

オルガンタイプのスロットルペダルと、吊り下げタイプのブレーキペダルは、一般的なポジション。ステアリングはコラムのテレスコピック幅がもう少し広く、リム径がもう少し大きければ、快適でメーターの視認性を妨げない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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