メルセデス・ベンツEQS 詳細データテスト 望外の操縦性 SUVよりMPV的 シートの操作に不満 

公開 : 2024.03.30 20:25

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

この世代のMBUXインターフェイスは、すでにほかのクルマで何度か扱ったことがある。多少の慣れは必要だが、全体的に機能性は上々で、反応は早く、グラフィックは鮮明。メニューは入念にレイアウトされ、重要な機能を深い階層に埋めてはいない。スマートフォンのミラーリングはうまく統合できており、コネクテッドナビは渋滞に遭遇すると最新情報へ適切に更新する。

英国仕様は全車ハイパースクリーンを装備し、助手席前にもディスプレイが設置される。このディスプレイは、助手席が重量を検知しないと操作できず、またドライバーがこの画面を見ていることを車内カメラが検知すると、表示が自動的に暗くなる。

MBUXは、多少の慣れも必要だが扱いやすい。助手席側ディスプレイは安全に配慮し、助手席乗員の重量を検知しないと操作できない。
MBUXは、多少の慣れも必要だが扱いやすい。助手席側ディスプレイは安全に配慮し、助手席乗員の重量を検知しないと操作できない。    JACK HARRISON

テスト車は、さらに後席側にも3つのディスプレイを設置。テレビやビデオを観ることはできるが、主なストリーミングサービスはインストールされていないし、セッティングは簡単とは言えない。子どもにビデオを見せるような場合は、タブレットを用意するほうが楽だ。

燈火類

マトリックスLEDヘッドライトは標準装備。片側あたり130万のミラーできわめて精密にライトをコントロールする。よくできたライトだが、対向車から眩しさを訴えるパッシングを受けることがいまだにある。

ステアリングとペダル

ペダル配置は普通だが、ステアリングホイールとメーターパネルがシートに対してかなり高く配置されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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