【2025年のスタートは?】2025年1月期の新車販売台数発表 3カ月ぶりに前年実績超えを達成

公開 : 2025.02.04 07:05

2025年1月期の新車販売は3カ月ぶりに前年実績超えを達成しましたが、半導体など部品の供給不足による生産調整が発生したにも関わらず一昨年1月期の数値にはまた及んでいません。

2025年1月期の新車販売台数

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会は、2025年1月期の新車販売台数(速報値)を発表した。

日本自動車販売協会連合会がまとめた登録車の2025年1月期の新車販売台数は、前年同月10.1%増の23万8906台と3カ月ぶりのプラス。また、全国軽自動車協会連合会がまとめた2025年1月期の軽自動車の新車販売台数は、同16.4%増の13万7349台と6カ月ぶりのプラスとなる。

発表されたばかりのジムニー・ノマド。
発表されたばかりのジムニー・ノマド。

結果として、トータルでの2025年1月期の新車販売台数は同12.4%増の37万6255台と3カ月ぶりに前年実績を上回った。

登録車の2025年1月期のブランド別新車販売台数

前年実績を上回ったのは、新車のリリースおよび受注残の積極解消を実施したトヨタ自動車(前年同月比14.4%増の11万8916台)やスズキ(同15.1%増の1万2662台)、マツダ(同34.8%増の9753台)、三菱自動車(同57.7%増の4453台)、そして昨年1月期は全車の出荷を停止していたダイハツ(同141.9%増の2170台)という5ブランド。

対して、新車効果に一服感が出たホンダ(同1.6%減の2万8407台)や日産自動車(同2.2%減の2万3323台)、スバル(同13.7%減の7001台)、レクサス(同13.1%減の6291台)の4ブランドはマイナスに落ち込んだ。

一方で貨物車のブランドは、いすゞ自動車(同30.2%増の5345台)、日野自動車(同22.7%増の3126台)、UDトラックス(同67.4%増の859台)がプラスを達成したものの、三菱ふそうは同11.7%減の1780台と苦戦した。

軽自動車の2025年1月期のブランド別新車販売台数

前年同月比で6.4%増の4万8643台を売り上げたスズキが13カ月連続でのシェアトップに輝く。最大のライバルのダイハツは、全車種の生産・出荷を本格再開した効果で同100.4%増の3万8761台を記録した。

一方、新車効果が一巡したホンダ(同10.6%減の2万1928台)、日産自動車(同4.9%減の1万6367台)、三菱自動車(同5.7%減の5782台)は前年実績を下回る。

そして、OEM供給を受けるブランドはマツダ(同1.4%増の3288台)、トヨタ自動車(同9.1%増の1318台)、スバル(同133.4%増の1223台)の3ブランドともに前年実績超えを果たした。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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