【詳細データテスト】マセラティ・グラントゥーリズモ EVらしからぬ好ましい挙動 航続距離は足りず
公開 : 2025.03.01 20:25
独特のメカニカルレイアウトが生む、エンジン車的な挙動は歓迎できるマセラティの電動GTですが、走りにも快適性にも妥協の跡が見られます。そして航続距離が絶対的に不足。素質は優れているので、一層の改善が期待されます。
もくじ
ーはじめに
ー意匠と技術 ★★★★★★★☆☆☆
ー内装 ★★★★★★★★☆☆
ー走り ★★★★★★★★★☆
ー操舵/乗り心地 ★★★★★★★☆☆☆
ー購入と維持 ★★★★★☆☆☆☆☆
ースペック
ー結論 ★★★★★★★☆☆☆
はじめに
先代マセラティ・グラントゥーリズモは、4.7Lの自然吸気V8を積み、史上もっとも騒々しい類のサウンドを放つクルマだった。エンジンをかけると、耳のいいひとなら数ブロック先でも聞き取るかもしれないくらいだ。
しかし、今やV8は姿を消した。最新モデルは、見た目こそ先代と似ているが、中身は刷新され、エンジンはV6に。プラットフォームは、ピュアEVにも対応する。世界でも爆音の上位にあったクルマが、逆にほぼ無音となったのだ。

クリックで画像を拡大
それでも、われわれはグラントゥーリズモの電動版であるフォルゴーレをテストしたくてたまらなかった。マセラティのスーパーEVの作り方は、既存の同種とは異なる。スピードに不足はなく、見栄えも並外れていい。
はたして上品なグラントゥーリズモには、もっとクールで、洗練され、効率のいい電動パワートレインのほうがマッチするのか。確かめてみよう。
コメント