【詳細データテスト】ルノー5 魅せるデザイン クラス最高の乗り心地とハンドリング 課題は高速電費

公開 : 2025.04.05 20:25

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

オープンRリンクと銘打ったインフォテインメントシステムは、ルノーのほとんどのモデルに搭載されているもので、GoogleのAndroid Automotiveがベース。5のディスプレイは10.1インチで、より大画面を使うものよりインタフェースが詰め込み気味だ。

とはいえ、現在販売されているシステムとしてはいいほうの部類に入る。レスポンスはクイックで、重要な機能は大きなバーチャルボタンからアクセスでき、メニュー構成はきわめてシンプル。グラフィックのギミックを優先して、わかりやすさを犠牲にするようなこともない。

Googleベースのインフォテインメントシステムは、情報更新が確実でスマートフォンとの連携も使いやすい。運転支援システムは、使うものと使わないものを前もって設定できる機能を備える。
Googleベースのインフォテインメントシステムは、情報更新が確実でスマートフォンとの連携も使いやすい。運転支援システムは、使うものと使わないものを前もって設定できる機能を備える。    JOHN BRADSHAW

Googleアカウントでのログインもできるので、スマートフォンのGoogle Mapで検索した目的地を表示するようなこともできる。充電地点への案内もよくできていて、最新の情報を使用し、提案された充電施設を使いたくない場合は簡単に次の候補を探せる。Apple CarPlayとAndroid Autoはワイヤレス接続だ。

運転支援機能は、好みに応じて必要なもののみ選べるマイ・セーフティ・ペルソ機能を搭載。設定したメニューは、実体ボタンの2度押しで呼び出せる。車線追従は、ステアリングホイールのスイッチでオン/オフ可能。これで、クルーズコントロールのアダプティブ機能が選択式なら言うことはないのだが。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 撮影

    ジョン・ブラッドショー

    John Bradshaw

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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