【詳細データテスト】ルノー5 魅せるデザイン クラス最高の乗り心地とハンドリング 課題は高速電費

公開 : 2025.04.05 20:25

購入と維持 ★★★★★★★★☆☆

このセグメントで起きているのはパワーウォーズではなく価格戦争だ。ルノー5発売直後、メインのライバルとなるミニ・クーパーEはかなりの値下げを実施した。さらにシトロエンe−C3も参戦した今、5のバリューは高いが、バーゲンプライスとは言えなくなっている。

最廉価仕様は40kWhアーバンレンジのエヴォリューショングレードで、2万2995ポンド(約444万円)から。e-C3のエントリーモデルより1000ポンド(約19.3万円)高く、クーパーEより数千ポンド安い。ラインナップのスイートスポットは、おそらく52kWhコンフォートレンジのテクノグレードで、コネクティッド対応のインフォテインメントシステムやセンターアームレスト、ワイヤレス充電器やボンネット上の充電インジケーターを備え、航続距離も長くなる。

ヘッドライトは瞳のようで、始動時にはウインクするような点灯パターンを見せる。LEDヘッドライトはかなりパワフルで、自動減光の機能ぶりも上々だが、マトリックスLEDは用意されていない。
ヘッドライトは瞳のようで、始動時にはウインクするような点灯パターンを見せる。LEDヘッドライトはかなりパワフルで、自動減光の機能ぶりも上々だが、マトリックスLEDは用意されていない。    JOHN BRADSHAW

大きな問題はシートヒーターがないこと。オプション設定される市場もあるが、英国では上級グレードであるアイコニックファイブのみの装備だ。しかしながら、そのアップグレードをしても、同等装備のクーパーSEと価格は変わらず、プジョーe−208よりずっと安い。

電費は良し悪しが混在する。日常走行は8.0km/kWh。これは市街地と郊外を、最高80km/hで走行した場合だ。418km走れる計算で、立派な数字だ。ところが、高速道路で100km/h前後になると、効率が落ちる。113km/h巡航では5.0km/kWhで、259kmしか走れないことになる。

ヒートポンプを標準装備しているとはいえ、今回のテストが寒くて好ましくないコンディションだったのは、電費低下の一因といえる。それでも、もう少し走ってほしかった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 撮影

    ジョン・ブラッドショー

    John Bradshaw

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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