【詳細データテスト】ルノー5 魅せるデザイン クラス最高の乗り心地とハンドリング 課題は高速電費

公開 : 2025.04.05 20:25

スペック

レイアウト

レイアウトは、量販EVとしては一般的。バッテリーは床下で、フロントにシングルモーターとシングルスピードのリダクションギアを積む。

このクラスでは異例なのが、マルチリンクのリアサスペンション。ダチア・ダスターの4WD車に由来し、リアモーター追加にも対応可能だ。

パワートレイン

FFのEVとしては一般的なレイアウトで、前後重量配分は57:43。リアサスはマルチリンクで、容易に四駆化できそうだ。
FFのEVとしては一般的なレイアウトで、前後重量配分は57:43。リアサスはマルチリンクで、容易に四駆化できそうだ。

駆動方式:フロント横置き前輪駆動
形式:コイルローター同期式
最高出力:150ps
最大トルク:25.0kg-m
最大回生能力:95kW
駆動用バッテリー:リチウムイオン(ニッケル・マンガン・コバルト)・400V・─kWh(トータル値)/52.0kWh(実用値)
馬力荷重比:103ps/t(継続出力あたり)
トルク荷重比:17.3kg-m/t(継続トルクあたり)

ボディ/シャシー

全長:3922mm
ホイールベース:2540mm
オーバーハング(前):749mm
オーバーハング(後):633mm

全幅(ミラー含む):2020mm
全幅(両ドア開き):3520mm

全高:1498mm
全高:(テールゲート開放時):2041mm

足元長さ(前席):最大1060mm
足元長さ(後席):610mm
座面~天井(前席):最大1020mm
座面~天井(後席):910mm

積載容量:277-959L

構造:スティールモノコック
車両重量:1449kg(公称値)/1461kg(実測値)
前後重量配分:57%:43%
抗力係数:─
ホイール前/後:6.5Jx18/6.5Jx18
タイヤ前/後:195/55 R18 98H/195/55R18 98H
コンチネンタル EcoContact 6Q R
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:1速リダクションギア
ギア比─
減速比─
1000rpm時速度:─
70/80マイル/時(113km/h/129km/h)モーター回転数:─

電力消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:5.2km/kWh
ツーリング:5.0km/kWh
日常走行:8.0km/kWh
動力性能計測時:3.9km/kWh

メーカー公表値:消費率
混合:6.8km/kWh

公称航続距離:399km
現実的な航続距離:267km(平均)/259km(ツーリング)/418km(日常走行)
CO2排出量:0g/km

サスペンション

前:マクファーソン・ストラット/金属スプリング、スタビライザー
後:マルチリンク/金属スプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動機械式、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.5回転
最小回転直径:10.3m

ブレーキ

前:296mm通気冷却式ディスク、1ポット
後:280mmディスク、1ポット
ハンドブレーキ:電動、スイッチ式

静粛性

アイドリング:-dBA
全開時(145km/h):74dBA
48km/h走行時:58dBA
80km/h走行時:63dBA
113km/h走行時:68dBA

安全装備

Euro N CAP:4つ星(2024年)
乗員保護性能:成人80%/子供80%
交通弱者保護性能:76%
安全補助装置性能:68%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温5℃(充電残量10%以下時)
0-30マイル/時(48km/h):3.0秒(2.9秒)
0-40(64):4.2秒
0-50(80):5.7秒
0-60(97):7.7秒(7.7秒)
0-70(113):10.2秒
0-80(129):13.4秒
0-90(145):17.5秒(19.3秒)
0-402m発進加速:16.1秒(到達速度:140.0km/h)
0-1000m発進加速:30.5秒(到達速度:151.3km/h)
48-113km/h加速:7.2秒
80-129km/h加速(4速):7.6秒
0-62マイル/時(0-100km/h):8.2秒

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
ミニ・エースマンSEエクスクルーシブ(2025年)
テスト条件:ウェット路面/気温-1℃
0-30マイル/時(48km/h):3.0秒
0-40(64):4.0秒
0-50(80):5.2秒
0-60(97):6.8秒
0-70(113):8.7秒
0-80(129):10.9秒
0-90(145):13.7秒
0-402m発進加速:15.3秒(到達速度:152.9km/h)
0-1000m発進加速:28.1秒(到達速度:169.3km/h)
48-113km/h加速:5.7秒
80-129km/h加速(4速):5.7秒
0-62マイル/時(0-100km/h):7.1秒

ドライ制動距離

30-0マイル/時(48km/h):8.2m
50-0マイル/時(64km/h):22.7m
70-0マイル/時(80km/h):44.4m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.65秒

ウェット制動距離

30-0マイル/時(48km/h):8.9m
50-0マイル/時(64km/h):25.7m
70-0マイル/時(80km/h):50.7m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.98秒

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 撮影

    ジョン・ブラッドショー

    John Bradshaw

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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