【詳細データテスト】ルノー5 魅せるデザイン クラス最高の乗り心地とハンドリング 課題は高速電費

公開 : 2025.04.05 20:25

結論 ★★★★★★★★★☆

マーケットは、手頃な価格でありながらスタイリッシュで、しかも乗って楽しい小型EVを熱望してきた。ルノー5は、好ましい仕様を選ぶとクラスの近いICE車より高くなるとはいえ、正しい方向に重要な前進を果たした。

内外装とも、コンセプトカーをリアルに仕立て直したようなルックスだが、ユーザーフレンドリーさに妥協はない。乗り心地とハンドリングのバランスは、この手のクルマとしては滅多にないもので、ライバルたちを凌いでいる。もっともコンフォートでありながら、同時にもっとも走りに没頭できるコンパクトカーだ。EVだけではなく、ICE車を含めても。

結論:上々の完成度と値付けで、手頃なEVのマーケットにおけるゲームチェンジャーになりそうだ。。
結論:上々の完成度と値付けで、手頃なEVのマーケットにおけるゲームチェンジャーになりそうだ。。    JOHN BRADSHAW

満点評価を逃した理由は、巡航時の電費だ。このサイズで52kWhなら、もっと立派な航続距離を望みたいが、それが叶ったのは街乗りだけだった。長距離では、ミニ・クーパーSEより頻繁に充電しなければならないだろう。

それでも、スタイルやバリュー、ダイナミクス、ストレスのないハイテク装備などを兼ね備える新世代のR5は、明らかにこのクラスのリーダーだ。

担当テスターのアドバイス

イリヤ・バプラート

これはレトロデザインだろうか。明らかにかつての5を参照している。とはいえ、同時にディテールやプロポーションは先進的だ。新型5をプレーンでシンプルに仕上げたデザイナー陣は、複雑きわまるものを作り出す最新の生産プロセスにうんざりしていたのかもしれない。個人的には、単純にいいデザインだと思う。

マット・ソーンダース

ドイツ勢を追いかける時期が続いたルノーだが、ハンドリングをあまり犠牲にせず、すばらしくなめらかなシャシーを仕上げる方法を再発見したらしい。じつに新鮮だ。

オプション追加のアドバイス

街乗りメインのセカンドカーとして使うなら、40kWhの5アイコニックで十分。もしくはテクノグレードで、オプションのシートヒーターをどうにか付けるようディーラーと交渉したい。さもなくばロングレンジのアイコニック・ファイブを選ぼう。ボディカラーはお好み次第だが、明るい色がいいだろう。

改善してほしいポイント

・高速道路巡航域でのエネルギー効率は大幅に改善してほしい。
・スタンダードなクルーズコントロールが選択できるようにしてほしい。
・ワンペダル運転やコースティングなど、回生ブレーキのモードをもっとコントロールできるようにしてほしい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 撮影

    ジョン・ブラッドショー

    John Bradshaw

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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