体験の中心にある5気筒ターボ:RS3

アウディA3の熱々仕様、RS3もホットハッチ。2.5L 5気筒ターボエンジンの、個性的な唸りとみなぎるパワーに加え、鋭い操縦性も引き出したと主張される。

リアデフには巧妙なトルクベクタリング機能が備わり、積極的にカーブへ突っ込むと、リアタイヤが宙に浮いたような感覚を伴う。しかし、グリップし続けている事実に自信を抱けば、丘陵へ伸びた道を驚くほど流暢にすり抜けられる。

レッドのアウディRS3 スポーツバックと、グレーのアストン マーティン・ヴァンキッシュ、ブルーのマクラーレン・アルトゥーラ・スパイダー
レッドのアウディRS3 スポーツバックと、グレーのアストン マーティンヴァンキッシュ、ブルーのマクラーレンアルトゥーラ・スパイダー

カーブで右足へ力を込めれば、軽いオーバーステア。トラクション重視の四輪駆動シャシーで、脱出加速に息を呑む。体験の中心にあるのは、399psの5気筒ターボエンジン。ソーンダースがつぶやく。「格闘するような覚悟は必要ですが、凄く面白い!」

この続きは、BBDC 2025(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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