2026年英国ベストバイな1台(1) フライングスパーこそ真のベントレー ES90はボルボの理想へあと少し ヒョンデi10は小型車の完成形

公開 : 2026.06.15 18:05

理想的なボルボまであと少し

マット・ソーンダース(以下:MS):ES90の、実際の航続距離は?

リチャード:カタログ値で640km程なので、充分ですよね。ただし、乗り心地は少し期待外れでした。SPA2プラットフォームの採用で、路面からの細かな入力に対する落ち着きの弱さを、克服できると思っていました。確かに、改善されてはいますが。

左からUK編集部のリチャード・レーンと、イリヤ・バプラート
左からUK編集部のリチャード・レーンと、イリヤ・バプラート    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

今回のクルマは通常のパッシブダンパーですが、追加予算でエアサスにすれば多少改善するかもしれません。でも、完全な克服は難しいでしょう。理想的なボルボまで、あと少し。パワートレインはスムーズで、ステアリングもイイ。

デジタル技術の癖は、多少あります。それでも、運転はとてもしやすい。自分が本当に望んでいるのは、小さなベントレーといえるのかも。多少の調整を加えれば、そんなクルマになると思いますね。

2026年における真のベントレー

イリヤ:本物のベントレーも、ここにはあります。

MS:フライングスパーは、オスカーの授賞式にも相応しい、最高のグランドツアラーです。しかもこの手のクルマはドライバーだけでなく、リアシートの人にも上質な体験を提供するという、特別な能力も必要になります。

手前からベントレー・フライングスパーと、ボルボES90
手前からベントレー・フライングスパーと、ボルボES90    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

フライングスパーこそ、2026年における真のベントレーでしょう。以前コンチネンタルGTと乗り比べる機会があったのですが、乗り心地は遥かに優れていながら、走りも同等に印象的だったことへ驚きました。ラグジュアリーモデルとして、訴求力は別格です。

リチャード:新しいコンチネンタルGTは、従来より乗り心地がソフトになり、ドライバーズカーとしての特徴付けが弱まったといえます。それも影響していると考えますか?

イリヤ:ハイブリッドなこともプラスでは?

MS:パワフルなV8ハイブリッドは、フライングスパーに相応しい。従来より荷室も広がり、クーペより電動化技術を上手く活用できています。乗り心地も最高ですね。

この続きは、英国ベストバイな1台は?(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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