BMW X1 詳細データテスト 高級感と広さは満足 走りと車格は不釣り合い ナビも改善の余地あり

公開 : 2023.02.04 20:25  更新 : 2023.03.05 02:19

快適性/静粛性 ★★★★★★★☆☆☆

20インチホイールを履くMスポーツと聞けば気おくれしそうだが、アダプティブダンパーと非ランフラットタイヤのおかげで、乗り心地はそこまで悪くない。それでも、許容範囲内ながらせわしないほうに入るし、日常使いするなら標準サスペンションと小径タイヤの組み合わせが安全牌であるに違いない。

コンフォートモードを選んでも、ダンピングはなかなか硬い。とはいえ、ホイールサイズから想像するほどひどいショックが来るわけではない。それでも、いいダンパーはもっと多くの仕事をしてくれる。

大径ホイールのMスポーツ仕様としては、乗り心地は悪くない。アダプティブダンパーとランフラットでないタイヤのおかげだろう。それでも、もっと快適な仕様はあるだろうと思わされるが。
大径ホイールのMスポーツ仕様としては、乗り心地は悪くない。アダプティブダンパーとランフラットでないタイヤのおかげだろう。それでも、もっと快適な仕様はあるだろうと思わされるが。    MAX EDLESTON

英国仕様は全車スポーツシートが装備されるが、サポート性は高く、調整箇所も多い。しかしながら、BMWはランバーサポートをオプションにしがちで、X1では単品で225ポンド(約3.6万円)。1050ポンド(約16.9万円)のコンフォートパックにも含まれる。

静粛性は、このクラスでは高いほうだ。113km/h巡航時の67dBAという騒音は、ボルボXC40やDS7クロスバックより1dBA静かで、高速道路をおだやかに走れるといえる。もっとも、この比較対象2台は、計測後にマイナーチェンジしているので、改善されているかもしれないが。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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