ロールス・ロイス・スペクター 詳細データテスト 品格ある走り 新時代ロールス 革新的EVではない

公開 : 2024.03.02 20:25  更新 : 2024.03.08 18:29

購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆

メーカーが想定する主な使われ方は、年間走行距離6000万km未満。オーナーは、スペクターを含めて7台程度を所有するというもの。それなら公称529kmあれば航続距離に不満はなさそうだが、テスト時に計測した394kmではちとキツいか。おそらくどちらがリアルな数字かはいうまでもないだろう。

ロールスが目指したであろう妥協なき完成度という点で、これで十分なのかは疑問も残るが、こうした最上クラスのEVでテスト平均500kmを出せたのは、テスラモデルSプレイドしかない。

予想される残価率はファントム以上。はるかに安価なメルセデスEQSよりも割がいい。
予想される残価率はファントム以上。はるかに安価なメルセデスEQSよりも割がいい。

ロールスの水準で言えば、33万2055ポンド(約6276万円)という本体価格は特別高いわけではない。また、400Vに抑えた電気システムはオーナーのニーズにマッチするだろう。

記事に関わった人々

  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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