スターになり損ねたクルマ、予想外に売れたクルマ 20選 「期待外れ」と「嬉しい誤算」

公開 : 2025.05.10 18:25

フォルクスワーゲンビートル(1997-2019)

世界史上最も人気のあるクルマを復活させるのは、簡単なはずだった。1997年に生産が開始されたビートル(ニュー・ビートル)は、個性に欠ける部分があったものの、長年にわたりその人気を維持していた。そのベースとなったのは、平凡な動力性能を持つMk4ゴルフだった。

やがてカブリオレが続き、2011年にはよりスポーティなデザインを採用した新モデル(ザ・ビートル)が発売された。しかし、個性は依然として欠如しており、BMWミニやフィアット500のような「魅力あふれるオーラ」をうまく醸し出すことができなかった。生産は2019年7月に終了した。

フォルクスワーゲン・ビートル(1997-2019)
フォルクスワーゲン・ビートル(1997-2019)

ミニ・ペースマン(2013-2016)

ラインナップ拡大を目指したミニの、もう1つの失敗作。カントリーマンをベースにしたペースマンは、4シーターの2ドア・クーペで、2シーターのクーペよりも大きいため、少なくとも実用性は高かった。

また、ミニのデザインの基礎となる新しいベルトラインを導入し、この点はかなり成功したと言える。しかし、中身は洗練性に欠けるカントリーマンそのままで、見た目に対してドライビング・ダイナミクスが劣り、機能面でも標準のハッチバックとの違いを明確に打ち出すことができなかった。

ミニ・ペースマン(2013-2016)
ミニ・ペースマン(2013-2016)

ジャガーFタイプ(2013-2024)

ジャガーは他のメーカーよりも、グリップ、ハンドリング、乗り心地に優れたクルマの作り方をよく知っている。伝説的なEタイプの後継車であるFタイプは、最初の2点は期待以上、3点目は期待通りという結果になるだろうと思われた。しかし、あまり大きな声では言えないが、少なくともV6エンジン搭載の下位モデルでは、シャシーに課題がある。

サーキットで走らせると、扱いにくさを感じるはずだ。公道では、ポルシェの718や911に比べて、シャシーの安定感が不足していることがわかるだろう。2019年のフェイスリフトは好評だったが、モデルが古くなっている事実を隠すことはできなかった。

ジャガーFタイプ(2013-2024)
ジャガーFタイプ(2013-2024)

……以上が、期待外れに終わったクルマたちだ。では、ここからは予想外の大成功を収めたクルマを紹介していこう。

BMWミニ(2001年~)

これは危ない挑戦だった。英国史上最も売れたクルマ、国民的な名車、そしてメーカー自身が何度も後継車の開発に失敗してきたクルマを作り直すというのだから、決して容易なことではない。

ドイツの自動車メーカーの資金力、情熱、そして実用主義により、復活したミニは多くの人々に「大きすぎる」と評価された。しかし、完成度は非常に高かった。新しいミニは市場が求めていたものそのもので、難しいセカンドアルバムは大成功を収めた。

BMWミニ(2001年~)
BMWミニ(2001年~)

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・ブレンナー

    Richard Bremner

    英国編集部
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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