2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のスポーツカー 10選 速さと楽しさを追求したクルマ

公開 : 2025.06.08 18:25

10. メルセデスAMG SL

デザイン:7点 インテリア:9点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:7点 コスト:7
長所:V8ターボが力強い加速力、洗練性とドラマチックな走りを実現 布製ソフトトップがすっきりまとまっている パフォーマンスとハンドリングの向上が明確
短所:2列目シートは、オープントップモデルとしても狭い SLで定評ある快適性にも妥協が見られる 最新技術は充実しているが、インテリアの高級感が少し欠ける
最大の特徴:ラグジュアリーなインテリア

長年にわたり、歴代のメルセデス・ベンツSLは、本格的なスポーツカーと太陽の光を浴びるクルーザーの間を揺れ動いてきた。この最新モデルは前者に重点を置き、後者の要素を抑えたものとなっている。

10. メルセデスAMG SL
10. メルセデスAMG SL

「新しいシャシーとドライブトレイン技術により、SL 63はスポーツカーとしての性能がさらに向上していることは間違いない」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

まったく新しいアルミニウム製プラットフォームを基盤とする『R232』は、AMGのエンジニアによって設計され、そのパフォーマンスカー重視の意図が明確に表れている。

『SL 55』に搭載される最高出力477psのツインターボ4.0L V8エンジンは、0-100km/h加速3.9秒、最高速295km/hを実現している。これでも物足りないという人には、585psの『SL 63』もある。

どちらを選んでも、先代のSLよりもダイナミックで高性能であり、クイックなステアリング、強力なグリップ、そして安定したボディコントロールを誇る。四輪駆動システムも、V8エンジンの驚異的なパワーを余すところなく発揮するのに一役買っている。

とはいえ、ポルシェ911並みのレベルでドライバーとの一体感や敏捷性を期待する人にとっては、このクラスとしては少し大きすぎて、重たい印象を受けるだろう。

最高のスポーツカーを選ぶには

多くのドライバーは、いつかスポーツカーを所有することを夢見ているが、どのようにして選ぶべきだろうか?

V8エンジンによる圧倒的なパワーとパフォーマンスを好むドライバーもいれば、内蔵を揺さぶるようなエンジン音を好むドライバーもいる。この点では、フォードマスタングシボレーコルベットが理想的な選択肢だ。

電動化が進む現代でも、スポーツカーの選択肢はまだまだ豊富だ。
電動化が進む現代でも、スポーツカーの選択肢はまだまだ豊富だ。

また、ハンドリングの良さから軽量スポーツカーを選ぶ人もおり、その場合はマツダMX-5が最有力候補となる。

オープントップモデルをお探しなら、BMW Z4、メルセデスAMG SL、ポルシェ911、あるいはマツダMX-5を検討してはどうだろうか。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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