2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のハイブリッド車 10選 実用的で「エコ」なクルマ

公開 : 2025.06.15 18:25

10. スコダ・コディアックiV

デザイン:8点 インテリア:7点 パフォーマンス:7点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:8点
長所:広々として実用的 PHEVの比類なき電気走行距離 操作系が使いやすい
短所:乗り心地が期待外れ ドライブモードが多すぎる PHEVに7人乗り仕様の設定がない
最大の特徴:SUVの実用性

チェコの自動車メーカーで、フォルクスワーゲン・グループ傘下のスコダが販売するSUV、コディアック。フォルクスワーゲンのティグアンパサートと同じプラットフォームをベースにしており、パワートレインも共通である。

10. スコダ・コディアックiV
10. スコダ・コディアックiV

「航続距離と充電速度の点で、コディアックはライバルを凌駕している」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

コディアックのPHEVモデルは、電気走行距離114kmという素晴らしい性能を誇り、このクラスでは他に類を見ない。

このリストに選ばれた理由が、実用的な背の高いボディだ。ファミリーカーに非常に適しており、2列目シートはメルセデス・ベンツSクラスに匹敵する広さがある。

トランクは745Lと非常に広いが、残念ながら、PHEVモデルには7人乗りの仕様は用意されていない。PHEV以外のモデルでは7人乗りが選択可能だ。

最高のハイブリッド車を選ぶには?

ショールームに行く前に、通常のハイブリッド車とPHEV(プラグインハイブリッド車)のどちらが自分のニーズに合っているかを考えておく必要がある。

大まかな目安としては、自宅や近所に充電できる場所がない場合は、通常のハイブリッド車を選ぶことをお勧めする。PHEVは、安価で充電できる場所がある人に最適だ。

PHEV(プラグインハイブリッド車)はコンセントから充電することができる。
PHEV(プラグインハイブリッド車)はコンセントから充電することができる。

価格も重要な要素となる。PHEVは通常のハイブリッド車よりも車両価格が高く、節約効果を得るためには、自宅などで安価に充電できる環境が必要だ。

テストと選定方法

AUTOCAR英国編集部では、英国で販売されているすべての新型車を試乗している。このリストに掲載されているクルマはすべて、通常のハイブリッド車またはPHEVである。マイルドハイブリッド車は対象としていない。

EVや純エンジン車は除外し、AUTOCARによる星評価(総合評価)が「4」未満のモデルも対象外とした。そして、さまざまな使用シナリオや特徴を鑑みて、最適な10台を選んだ。

この記事で紹介しているクルマはすべて、AUTOCAR英国編集部が試乗・評価したものだ。
この記事で紹介しているクルマはすべて、AUTOCAR英国編集部が試乗・評価したものだ。

よくある質問 Q&A

ハイブリッド車とは?

ハイブリッド車は通常、内燃エンジンに加え、電気モーターとバッテリーという2つの動力源を使用している。ハイブリッド車は一般に「電動車(electrified vehicles)」と呼ばれ、燃費の向上、場合によっては性能の向上、そして排出ガスの削減を実現している。

ハイブリッド車にはどのような種類がある?

ハイブリッド車には、一般的に3種類のタイプがある。マイルドハイブリッド、フルハイブリッド、PHEV(プラグインハイブリッド)だ。マイルドハイブリッドは、電気の補助が少なく、多くの場合、低速走行時にのみモーターを使用する。フルハイブリッドは、ストロングハイブリッドとも呼ばれるが、比較的大型のバッテリーと電気モーターを使用して、渋滞時や市街地走行など、低速かつ短距離の走行時に電気だけで走ることができる。PHEVは、25kWhにも及び大型のバッテリーを使用しており、電気だけでより長距離を走行できるほか、パフォーマンスと加速力を大幅に高めるためのパワーブーストも備えている。

電気走行距離が最も長いPHEVは?

トヨタ・カローラのパワートレインは、フルハイブリッドまたはストロングハイブリッドなどと呼ばれる。
トヨタカローラのパワートレインは、フルハイブリッドまたはストロングハイブリッドなどと呼ばれる。

現在英国で販売されているPHEVの中で最も電気走行距離が長いのは、フォルクスワーゲン・ゴルフアウディA3で、どちらも電気のみで142km(WLTP公称値)走行できると謳っている。ランドローバーレンジローバーのPHEVモデルは約120km、スコダ・コディアックは114kmとなっている。

記事に関わった人々

  • マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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