2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のハイブリッド車 10選 実用的で「エコ」なクルマ

公開 : 2025.06.15 18:25

4. BMW 550e

デザイン:8点 インテリア:7点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:7点
長所:朗々とした6気筒エンジン 優れたシャシーバランス EVモードではi7のような静粛性
短所:人間工学に優れたインテリアではない 電気走行距離はそれほど長くない 道路上でかなり大きく感じる
最大の特徴:長距離移動に最適

BMW 5シリーズは、まさに「ケーキをたくさん食べて、体重も減らせる」ようなクルマであり、550eモデルは、現在販売されているハイブリッド車の中でトップクラスの1台だとAUTOCARは考えている。

4. BMW 550e
4. BMW 550e

「550eは、中間加速に関してはまさに野獣のような力強さがある」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

エンジンラインナップは、2.0L 4気筒ガソリンエンジンをベースに、マイルドハイブリッドの520i(最高出力208ps)、PHEVの530e(300ps)が続く。

ラインナップの頂点に君臨するのは、最高出力312psのB58型6気筒ガソリンエンジンと197psの電気モーターを組み合わせた550e xドライブ。システム総出力は490psで、0-100km/h加速は4.4秒をマークする。

その強みは、アダプティブダンパーによる優れたハンドリングと快適な乗り心地だ。エンジンも非常に洗練されており、全モデルで十分な加速力を発揮するが、最上位モデルの550eはかなり高価だ。

5. メルセデス・ベンツC300e

デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:7点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:8点
長所:電気走行距離は約80km 強力なパフォーマンス 快適なクルージング
短所:荷室スペースの妥協 ドライビングの魅力が制限されている 期待するほど質感と仕上がりは良くない
最大の特徴:豪華なインテリア

このメルセデス・ベンツCクラスは、ライバルのPHEVと比べて約2倍のサイズの駆動用バッテリーを搭載し、電気のみでの走行距離は最大110km(公称値)だ。

5. メルセデス・ベンツC300e
5. メルセデス・ベンツC300e

「シャシーのチューニングは快適性を重視しており、しなやかだが、カントリーロードでもふわふわと揺れることはほとんどない」
――マレー・スカリオン、デジタル編集者

C300eのパワートレインは、2.0Lのターボチャージャー付きガソリンエンジンと129psの電気モーターで構成され、システム総出力は312psに達する。

セダンとステーションワゴンの2種類のボディスタイルが用意されており、重要な点は、PHEVの追加装備により居住空間や荷室スペースに大きな影響がないことだ。

C300eは、洗練された乗り心地と静粛性、そしてラグジュアリーを追求した、メルセデス・ベンツSクラスの小型版とも言えるような雰囲気で、AUTOCARのロードテスターたちを感心させた。

記事に関わった人々

  • マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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