2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高の小型車 10選 スタイリッシュで気楽な都市生活の相棒

公開 : 2025.07.06 18:25

2. ルノー5

デザイン:9点 インテリア:9点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:8点
長所:快適性が高い コストパフォーマンスが良い スマートなインテリア
短所:実航続距離は公称値より短い 高速走行時のパフォーマンスが低い 後部座席のスペースが狭い
最大の特徴:スタイル

どのクルマでも3代目では技術の進化が著しいという意見がある。3代目ルノー5は、まさにこの考え方を体現したモデルだ。そして、ルノーにとってはトゥイジーとゾエに続く、小型EVの第3弾でもある。

2. ルノー5
2. ルノー5

「モーターは、ルノー・メガーヌとセニックに搭載されているものの改良版だが、それほどパワーを必要としないため、より小型軽量になっている」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター

1970年代に欧州で『スーパーミニ』の概念を確立し、1980年代半ばにさらにそれを発展させたルノー5。この21世紀に復活を試みた場合、肥大化し、悲惨な結果に終わる恐れもあった。

しかし、5 Eテックは魅力的な小型車だ。全長4m未満に抑えた5ドア・ハッチバックで、バッテリーやユーロNCAP安全基準といった要素により、かつての驚異的なパッケージングには及ばないが、それとかなり近いレベルに達している。

荷室スペースは十分で、後部座席にはチャイルドシートを楽に載せられる。

そのプロポーションは素晴らしく、無理に楽しさを演出していない。航続距離も十分で、初代5を覚えている人なら誰でも見覚えのある、巧妙なディテールが満載だ。

このクルマはすぐに、どこにでも見かけるようになるだろう。Vive la Cinq !(5よ、万歳!)

3. ルノー・クリオ

デザイン:9点 インテリア:7点 パフォーマンス:7点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:9点
長所:魅力的なハンドリング、洗練された乗り心地 経済的なガソリンエンジン ハイブリッドも手頃
短所:ハイブリッドの燃費の優位性は小さい 後部座席のスペースが狭い 高性能バージョンがなくなった
最大の特徴:価格

有名なルノー5が復活したからといって、クリオ(日本名:ルーテシア)のことも忘れてはならない。欧州では、1990年代にテレビで放映されていた『パパ』と『ニコール』が登場する初代クリオの広告を今でも覚えている人が多い。

3. ルノー・クリオ
3. ルノー・クリオ

「他のブランドが頭を抱えている中、ルノーはこのクラスの新たなトレンドを正しく見抜いた」
――ジャック・ウォリック、常勤ライター

最近の改良により、モデルラインナップは簡素化しつつも活性化し、このクルマの魅力を最大限に引き出すガソリンモデルとハイブリッドモデルに焦点が絞られている。

クリオEテックは欧州で最も安価なフルハイブリッド車だが、低価格車という印象はまったくない。しかし、ガソリン車のTCe 90では、クリオの価値はさらに際立っている。

残念ながら、現在では真にスポーティな派生モデルは存在しないが、クリオのハンドリングはホットハッチの系譜をしっかりと受け継いでいる。低速域での走行も楽しく、操作性も良く、コーナリングでのフィードバックも安心できる。

ルノーのクリオへのこだわりは、これから完全電動化への移行によって途絶えるかもしれないが、少なくとも一部のライバルよりは長く生き残ってきた。外観、エンジン、技術が刷新され、ただ頑固な生き残りというよりも、成功作のような印象を与える。

記事に関わった人々

  • 執筆

    キースWRジョーンズ

    Keith WR Jones

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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