2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高の小型車 10選 スタイリッシュで気楽な都市生活の相棒

公開 : 2025.07.06 18:25

10. フォード・プーマ

デザイン:8点 インテリア:7点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:7点
長所:うまくパッケージされた小型SUV ハンドリングと乗り心地が良好 トランク内のメガボックスなど気の利いたディテール
短所:EVモデルのGen-Eの航続距離が短い ホットなSTの性能はマイルドになった 後部座席のヘッドルームが狭い
最大の特徴:ハンドリング

「クロスオーバー」という言葉は、あまりにも使いまわされて意味を失ってしまっているが、フォード・プーマの構成要素を考えると、この言葉が最もふさわしい。

10. フォード・プーマ
10. フォード・プーマ

「このクラスをリードする有力候補であることは間違いない。VW Tクロスよりも運転が楽しく、ルノー・キャプチャーと同じくらい乗り心地が良く、オペル/ヴォグゾールモッカよりも実用性が高い」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

事実、プーマはさまざまなジャンルのシンフォニーのようなクルマだ。1990年代の同名のクーペのスタイルを効果的に進化させ、フォード・フィエスタのような小型車としての胆力、オフロードも走れそうな頼もしいスタンス、そしてホットなSTモデルでは低重心で俊敏な走りを実現している。

EVモデルのプーマGen-Eも登場したが、バッテリー容量が小さいため、EV専用設計のモデルと比べると競争力は劣る。

後部座席へのアクセス性が良好で、チャイルドシートの取り付けも容易。トランク床下には大型プラスチックトレイを備え、汚れやすい生活用品の収納に便利だ。また、ぎこちないスタイルの同世代車が数多く存在する中で、違和感なく見える点も評価できる。

フォード・フュージョンの精神的な後継車であり、フォードのさまざまなモデルの融合(フュージョン)としては、悪くない出来栄えだ。

最高の小型車を選ぶには?

コンパクトなサイズがすべてなので、このリストに掲載されているクルマはどれも素晴らしい選択肢となるだろう。

取り回しのいい小型車は、運転初心者にもおすすめできる。
取り回しのいい小型車は、運転初心者にもおすすめできる。

テストと選定方法

何十年にもわたるテストを通じて、AUTOCAR英国編集部のロードテスト(公道試乗)チームは、優れた小型車の条件について独自の深い見識を培ってきた。

今回はさまざまなドライバーの視点や好み、ライフスタイルを考慮し、ジャンルを少し横断しながら、あらゆる移動を特別なものにしてくれる、目に見えない魅力を備えた小型車をピックアップした。

この記事で紹介しているクルマはすべて、AUTOCAR英国編集部が試乗・評価したものだ。
この記事で紹介しているクルマはすべて、AUTOCAR英国編集部が試乗・評価したものだ。

よくある質問 Q&A

新車を購入する際に注意すべき点は?

駐車スペースの制限、予算、個人的な好みなどの理由で小型車をお探しの場合でも、ベーシックな装備や低性能を我慢する必要はない。自分のライフスタイルに合った、運転していて気持ちの良いクルマを選ぼう。後部座席の快適性は車種によって大きく異なるので、試乗の際に必ず確認してほしい。

小型EVはセカンドカーとして適している?

スポーツカーなど、娯楽目的以外のセカンドカーの購入を検討している場合、EVは都市部の移動や短距離走行には最適だ。最寄りのショッピングセンターや駐車場で充電することもできるが、充電料金が妥当かどうかを事前に確認しておこう。自宅で充電できる場合は、ハードルが一段下がる。

小型車のデメリットは?

自分の予算とライフスタイルに合ったクルマを選びたい。
自分の予算とライフスタイルに合ったクルマを選びたい。

市街地での使用には短い車体が適しているが、EVを除けば、英国ではオートマチック・トランスミッションを選択できるモデルは少ない。最も明白なデメリットは、より大型のモデルに比べて車内空間が狭いことだ。ただし、今日の小型車は、20年ほど前のファミリーカーとほぼ同じ全幅がある。

注目すべき特別な小型車は?

小型のホットハッチの人気は落ちてきているが、ルノー5の高性能モデルであるアルピーヌA290は、トヨタGRヤリスと同様、AUTOCAR英国編集部に深い感銘を与えた。さらに、ミニはジョン・クーパー・ワークス・シリーズのさまざまなモデルを販売しており、フォルクスワーゲンの軽快なポロGTIも生産が続いている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    キースWRジョーンズ

    Keith WR Jones

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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