2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高の小型車 10選 スタイリッシュで気楽な都市生活の相棒

公開 : 2025.07.06 18:25

6. トヨタヤリス

デザイン:7点 インテリア:8点 パフォーマンス:6点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:9点
長所:ランニングコストが安い 満足感のあるステアリングと安定したハンドリング 異例の長期保証
短所:インテリアに硬質プラスチックを使用 ハードに運転すると騒音が大きい 後部座席の乗り降りが不便
最大の特徴:経済性

ヤリスは、もはや安価で質素なクルマではなくなった(その役割は、現在ではアイゴXが担っている)。安心感を高めるトヨタのエンジニアリングのおかげもあって、今では新たなシンプルさを打ち出している。

6. トヨタ・ヤリス
6. トヨタ・ヤリス

「前モデルのヤリスは、 “自由で軽やかなスピリットとイマジネーション” の欠如が残念だったが、トヨタは今回のモデルで、その2つの特徴を見出すことに成功したようだ」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

本質的に高い耐久性は、1.5Lハイブリッド・パワートレインと完璧に調和し、低いランニングコストと減価償却の遅さという魅力的な副次効果をもたらしている。

確かに、運転していて刺激的なモデルではないが、ヤリスは小型車特有の軽快さを備えており、街乗りには非常に適している。

ガソリンと電気を併用したパワートレインから駆動力を無駄なく引き出し、機会があればEVモードにシームレスに移行する。どれだけハードに運転しても、20km/lを超える燃費を維持してくれる。

後部座席は大人2人が乗れる十分なスペースがあるが、狭いドアから体をひねって出る方法をハリー・フーディーニ(「脱出王」と呼ばれた奇術師)から学んでおくとよいだろう。

しかし、それ以外の点では、ヤリスは高品質でスタイリッシュな小型車であり、有益な車載技術を数多く備えている。

7. シトロエンe-C3

デザイン:7点 インテリア:8点 パフォーマンス:7点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:9点
長所:快適性を重視した乗り心地 巧妙なインテリアデザイン 競争力のある価格
短所:ハンドリングは物足りない トランクのフロア高が高い 後部座席が少し狭い
最大の特徴:コンパクトで実用的

シトロエンの新型EV、e-C3の角の丸い箱型デザインは、SUVテイストの要素を含み、伝統的なフランスの小型車らしい「機能優先」の設計思想を彷彿とさせる。

7. シトロエンe-C3
7. シトロエンe-C3

「e-C3は、非常に広々とした印象のスーパーミニで、特に前席のヘッドルームが広く、後席もほとんどの成人が快適に座れる十分なスペースがある」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

生き生きとした陽気さをもう少し加えたほうがよいかもしれないが、シンプルさによって価格を抑えているのであれば、これはこれでいいと思う。

インテリアも同様のコンセプトだが、高い位置にあるデジタルインストゥルメントパネルと小ぶりで角張ったステアリングホイールは、開放的でモダンかつシンプルで、飾り気のないさっぱりとした印象を与える。前部座席は快適で広く、ブランドの掲げる快適性へのこだわりを体現した設計だ。

後部座席ではそのこだわりはあまり感じられないが、全長が4mをわずかに超える程度でありながら、310Lのトランクと高電圧バッテリーを車体に収めている。

1回の充電での航続距離は320km弱で、市街地走行には十分。また、e-C3の静かなパワートレインとクッション性の高い乗り心地は、ストップ&ゴーの多い通勤のストレスを和らげるのにまさにうってつけだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    キースWRジョーンズ

    Keith WR Jones

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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