2025年版 自動車専門誌が選ぶ、コスパの高いスポーツカー 10選 まだ「お手頃」に楽しめるのは?

公開 : 2025.07.12 18:25

10. MGサイバースター

デザイン:8点 インテリア:6点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:6点 コスト:7点
長所:シザーズドアの外観は、多くの人の目を引き付ける 使いやすさ、航続距離、荷室スペースも評価できる コストの面では、多くのエンジン車よりも優れている
短所:運転位置が高いため、ルーフを開けた状態では少し露出感がある インフォテインメント・システムとADASシステムが煩わしい 姿勢制御が不安定で、郊外道路では上下に揺れる
最大の特徴:ゼロ・エミッションの楽しさ

MGサイバースターは、このリストで唯一のEVであり、古典的なスポーツカーのプロポーションと現代的なスーパーカーのスタイリングを融合させている。市場にはまだ少ないEVコンバーチブルである。

10. MGサイバースター
10. MGサイバースター

「MGが1995年以来、新しいスポーツカーを一切開発しておらず、中国でもロードスターをまったく製造していないことを考えると、これはかなりの偉業と言えるだろう」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

75kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は480km以上とされる。最高出力は、リアモーター仕様で340ps、デュアルモーターの四輪駆動仕様で510psだ。

サイバースターは万人受けするスポーツカーではない。0-100km/h加速3.4秒を誇るものの、いくつかの点で少し違和感がある。例えば、シートポジションは最良とは言えず、ADASはイライラさせられるほど煩わしい。

とはいえ、ユニークなドライビング・エクスペリエンスを得られることは確かだ。静かなオープントップモデルは想像以上にドラマチックで、グランドツアラーとしては、これ以上のものはなかなか見つからないだろう。

自分に合ったスポーツカーを選ぶには?

自分にぴったりのスポーツカーを選ぶには、ニーズと予算を見定めることが重要だ。低価格帯のクルマとしては、実用性はほとんどないが、運転の楽しさを存分に味わえるマツダMX-5がある。

高価格帯のクルマとしては、さらに実用性が低いアリエル・アトム4がある。高額にはなるが、そのパフォーマンスを考えると、非常に高い価値がある。

あなたがスポーツカーに求めるものは何だろうか?
あなたがスポーツカーに求めるものは何だろうか?

テストと選定方法

このリストは、長年にわたって積み重ねてきたテストの結果に基づいて作成された。AUTOCAR英国編集部のロードテスト(公道試乗)チームは、英国で販売されているすべてのスポーツカーを試乗している。

「手頃な価格」という定義は主観的なものだが、このリストでは5万ポンド(約990万円)前後のモデルを取り上げている。

この記事で紹介しているクルマはすべて、AUTOCAR英国編集部が試乗・評価したものだ。
この記事で紹介しているクルマはすべて、AUTOCAR英国編集部が試乗・評価したものだ。

よくある質問 Q&A

スポーツカーとは?

スポーツカーは一般的に、敏捷性、速さ、ダイナミックなハンドリングを重視して設計された、低車高の高性能モデルのことだ。多くの場合、2ドア、後輪駆動で、ドライビング・エクスペリエンスに焦点が当てられている。

スポーツカーとスーパーカーの違いは?

スーパーカーは、スポーツカーをもっと極端にしたバージョンと言える。一般的に、パワフルで高価、そして希少だ。

スポーツカーは価値が落ちにくい?

MGサイバースターは、スーパーカーのようなシザーズドアを持つ。
MGサイバースターは、スーパーカーのようなシザーズドアを持つ。

一部はそうだ。特に限定モデルや熱狂的なファンを持つモデル(ポルシェ911トヨタスープラなど)は価値が落ちにくい。しかし、ほとんどのスポーツカーは平均的な乗用車よりも価値の下落が早い。

スポーツカーの保険料は高い?

スポーツカーは価値が高く、修理費用も高い。そしてそれに伴う事故のリスクにより、保険料は一般的に高額になる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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