名車と振り返るアルファ・ロメオの歴史(後編) 独創的なデザインと甘美なハンドリング

公開 : 2025.11.08 11:45

ミト

ミトの名は、設計地(ミラノ)と生産地(トリノ)に由来する。2008年に発売され、フィアット・グランデプントヴォグゾールコルサなどにも採用されたGM/フィアットの共通プラットフォームをベースとしている。

ミトはフィアット・パワートレイン・テクノロジーズが開発し、ドイツのシェフラー社にライセンス供与したマルチエア吸気システムをいち早く採用したモデルの1つだ。この技術は名称こそ異なるが、ジャガーランドローバーのインジニウムエンジンにも採用されている。

ミト
ミト

8C

8Cコンペティツィオーネとそのオープンモデルである8Cスパイダーは、2007年から2010年にかけて生産された。両モデルともカーボンファイバー製ボディを持ち、フェラーリマセラティの複数モデルにも搭載されたF136 V8エンジンの4.7L版(450ps)を搭載している。

生産台数はそれぞれ500台に限定された。そのうち90台の8Cコンペティツィオーネは米国向けに割り当てられ、アルファ・ロメオとしては1995年に164が撤退して以来の北米向けモデルとなった。

8C
8C

ジュリエッタ

アルファ・ロメオは2010年、147の後継となる新型ファミリーカーにジュリエッタの名を復活させた。フィアット・コンパクト・プラットフォームを初めて採用したモデルであり、クライスラーダッジジープも同プラットフォームを使用している。これらのブランドはすべて、2014年のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)設立後、アルファ・ロメオと関連を持っている。

ジュリエッタは2011年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーで2位を獲得した。これはアルファ・ロメオにとって、10年前に147が受賞して以来の最高成績であった。

ジュリエッタ
ジュリエッタ

4C

アルファ・ロメオは2011年のジュネーブ・モーターショーで4Cのコンセプトカーを公開し、その2年後の同イベントでは量産バージョンを発表した。はるかに高価で限定生産の8Cと同様、カーボンファイバー製ボディを採用し、車両重量をほぼ1000kgに抑えている。

ミドシップに搭載された240psのターボガソリンエンジンは、1750cc(正確には1742cc)というアルファ・ロメオの定番の排気量となっている。クーペとスパイダーの2タイプが用意された4Cは、21世紀に入って北米で販売されたアルファ・ロメオ初の量産車である。

4C
4C

ジュリア

2016年、アルファ・ロメオはジュリアを発表した。これは159以来となるセダンであり、四半世紀近くぶりのフロントエンジン・リアドライブ(FR)モデルである。

ジュリアには高性能版のクアドリフォリオも存在する。そのターボチャージャー付き2.9L V6ガソリンエンジンは最高出力510psを発生し、ラインナップ内の他のモデルと比べてほぼ2倍のパワーを誇る。

ジュリア
ジュリア

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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