初代トヨタ・セリカの姿も ずらりと並ぶ廃車に残された「物語」 40選(前編) 米国屈指のスケール【ジャンクヤード探訪記】

公開 : 2026.04.26 11:05

キャデラック・カレー – 1966年

この1966年式キャデラック・カレーの2ドアモデルは、プロジェクトカーとして販売されているが、それにしても驚くほど腐食が少ない。キャデラックの大排気量V8エンジンと4バレルキャブレターを搭載し、新車当時はパワーステアリング、パワーブレーキ、エアコン、パワーウィンドウ、パワーロック、パワーシート、そしてワンダーバー・ラジオ(Wonderbar radio、GM独自のカーラジオ)といった充実装備を備えていた。

ドン・ウォラーさんによると、この個体は1971年に軽微な事故を起こし、右後部と左後部のクォーターパネルに損傷を受けた状態で購入したが、当時はまだ走行可能だったという。

キャデラック・カレー - 1966年
キャデラック・カレー – 1966年

アウディ4000

同ヤードには、このアウディ4000を含め、欧州車が豊富に揃っている。1980年にフォックスの後継車として米国に導入された4000は、ボディサイズがわずかに大きくなり、2ドアまたは4ドア・セダンとして販売されていた。

初期モデルは控えめな1.6L直列4気筒エンジンを搭載し、通常は5速マニュアル・トランスミッションと組み合わされた。当初の売れ行きはあまり目立たず、デビュー年には1万4681台にとどまった。写真の1980年代初頭の4ドアモデルは、現在部品取り車として余生を過ごしている。

アウディ4000
アウディ4000

トヨタ・セリカ – 1975年

ウォラー・オートパーツには日本車も数多く揃っており、人気のある1975年式トヨタ・セリカもその1つだ。1975年の段階ではすでに、セリカのエンジンは以前の1968ccから、より大型の2189cc直列4気筒へと切り替わっていた。これは、厳格化された米国の排ガス規制による出力低下を補うための措置だった。

セリカのスポーティなスタイリングと優れた燃費性能が相まって、まさに絶好のタイミングでのヒット商品となった。実際、1975年はトヨタの米国での販売台数が過去最高を記録した年であり、実に34万6920台が販売されている。

トヨタ・セリカ - 1975年
トヨタ・セリカ – 1975年

AMCグレムリン

燃費の話題と言えば、欧州や日本から押し寄せる経済的な輸入車の波を受け、AMCが繰り出した対抗馬がグレムリンだ。1970年に登場したこのずんぐりしたコンパクトカーは、AMCホーネットのリア部分を切り詰めて作られ、米国製サブコンパクトカーの先駆けの1つとなった。

安価でシンプル、かつそこそこの燃費性能を備えていたが、競合車の低燃費や洗練性には到底及ばなかった。それでも1970年から1978年の間に67万台以上のグレムリンが生産され、AMCのモデルの中でも比較的大きな成功を収めている。この個体は、すでに有用な部品の多くを失っているようだ。

AMCグレムリン
AMCグレムリン

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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