ミニ唯一の商用車、そして「世界一醜いデザイン」 今も異彩を放つ個性的なクルマ 48選(後編)

公開 : 2026.05.31 11:45

スマート・フォーツー

スマート(初期の頃はフォーツーとは呼ばれていなかった)は、ダイムラー傘下のスマートブランド史上最も奇抜なクルマでありながら、同時に最も成功したモデルでもある。スマートはこれまで、ロードスターやロードスター・クーペ、三菱コルトをベースにしたフォーフォー、そして未発売に終わったSUVのフォーモアなど、さまざまなセグメントへの進出を試みたが、いずれも失敗に終わっている。

直近の3代目フォーツー(および、以前のモデルとは無関係のロングホイールベース版であるフォーフォー)は、初代モデルの基本コンセプトを継承している。自動車メーカーの中でもほぼ唯一無二と言えるが、スマートは初代モデルで完璧な成功を収めていたのだ。

スマート・フォーツー
スマート・フォーツー

2026年現在、スマートは高級志向のEVブランドとして再編され、比較的大型のモデルを複数展開している。そして最小モデルとして、フォーツーの後継となる#2がまもなく登場予定だ。

サンヨン・ロディウス

本国である韓国市場では理にかなっていたとしても、初代サンヨン・ロディウスのデザインは欧州に大きな衝撃を与えた。誰もが、極めて風変わりなクルマだと認めていた。ポンティアック・アズテックほどではないにせよ、それに近いものがあった。

実際のことろ、ロディウスは驚くほど広い室内空間を備え、価格も非常に安かったため、ミニバンとしてはかなり賢明な選択肢だった。しかし、やはり奇妙な見た目ゆえに強烈な印象を残している。

サンヨン・ロディウス
サンヨン・ロディウス

2026年現在、サンヨンはKGMへと社名変更している。欧州ではヒョンデキアと並ぶ第3の韓国ブランドとして事業拡大を図っている。

スズキジムニー

3代目ジムニーの20年に及ぶ生産が終了したのは、2018年のこと。それよりも前から、すでに旧式化は否めなかった。古いボディ・オン・フレーム構造を採用し、車内は狭く、高速道路も積極的に走りたい場所ではない。

一方で、非常に安価で、乗り降りも容易であり、市街地走行には最適だ。おまけに、オフロード性能も驚くほど優れている。直接的なライバルが少ない変わり者ではあるが、ニーズは確実に存在していた。現行の4代目ジムニーは2018年に登場し、生産が追い付かないほどの人気を博している。

スズキ・ジムニー
スズキ・ジムニー

トヨタエスティマ

初代プレビア(日本名:エスティマ)の外観は、その本質をまさに体現している。つまり、4本の車輪の上に載った巨大な空間だ。ミニバンとしては非常に実用的で、メカニズム面でも大きな特徴がある。エンジンは前部座席の下に大きく傾けて搭載され、後輪駆動または四輪駆動が用意されていたのだ。

初代プレビアは20世紀最後の10年間に販売されていた。2代目モデルでは見た目がより魅力的になったと言えるが、初代モデルと比べると、やや平凡な印象を受ける。

トヨタ・エスティマ
トヨタ・エスティマ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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