ミニ唯一の商用車、そして「世界一醜いデザイン」 今も異彩を放つ個性的なクルマ 48選(後編)

公開 : 2026.05.31 11:45

トヨタヤリス・ヴァーソ

初代ヤリス(日本名:ヴィッツ)のフロアパンをベースに開発された小型ミニバン。しかし、車体の拡張には限界があり、ヤリス・ヴァーソ(日本名:ファンカーゴ)のデザインに優雅さを持たせることは難しかった(トヨタ以外のメーカーでも困難だっただろう)。これが、生産期間がわずか6年にとどまった理由の一端かもしれない。

ただ、デザインには多少のぎこちなさがあったものの、コンパクトなボディサイズの中に広い室内空間を確保しており、欧州では一定の成功を収めることができた。

トヨタ・ヤリス・ヴァーソ
トヨタ・ヤリス・ヴァーソ

フォルクスワーゲン・フェートン

フォルクスワーゲン(Volkswagen)はドイツ語で「国民車」を意味するが、フェートンを発売した際にはこの言葉は皮肉に聞こえた。デザインは非常に控えめであったものの、優れた高級車として高く評価された。

問題は、高級車を購入できる層が必ずしもフォルクスワーゲンのエンブレムを望んでいたわけではないということだ。そもそも同社は、そのニーズに対応するためにアウディを傘下に抱えている。フェートンの生産期間は2002年から2016年と長かったが、販売実績は常に振るわなかった。

フォルクスワーゲン・フェートン
フォルクスワーゲン・フェートン

皮肉なことに、同じプラットフォームをベースにしたベントレー・コンチネンタルGTは、(フェートンと同様に)6.0L W12エンジンをオプションで選択でき、価格もはるかに高かったにもかかわらず、フェートンよりも大きな成功を収めている。

フォルクスワーゲン・ポロ・ハーレクイン

1990年代半ばのポロ・ハーレクインは、工場から出荷されるまでは、まったく奇抜なところなどなかった。しかし、赤、黄、緑、青に塗装された各車両とボディパネルを入れ替えることで、比較的少ない労力で奇抜なクルマを作り上げたのだ。

ポロ・ハーレクインの本来のボディカラーは、ルーフ、Cピラー、ドアシルに現れている(画像の車両でいうと赤)。これらは、簡単に変更できない唯一のボディパーツだからだ。

フォルクスワーゲン・ポロ・ハーレクイン
フォルクスワーゲン・ポロ・ハーレクイン

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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