型破りなコンセプトカーにアルファ・ロメオの名車も 巨匠ジョルジェット・ジウジアーロの傑作 50選(後編)

公開 : 2026.06.14 11:45

アレッサンドロ・ボルタ(2004年)

コンセプトカーとしてトヨタが発表したアレッサンドロ・ボルタは、電池(ボルタ電池)を発明した同名のイタリアの物理学者にちなんで名付けられた。このネーミングは、レクサスRX400hから流用したハイブリッドパワートレインを示すもので、3.3L V6エンジンと2基の電気モーターを組み合わせ、402psを発揮する。

ドライブバイワイヤ方式やカーボンファイバー製ボディを採用し、最高速度約250km/hに達し、0-100km/h加速はわずか4秒とされた。

アレッサンドロ・ボルタ(2004年)
アレッサンドロ・ボルタ(2004年)

アルファ・ロメオ159(2004年)

ジウジアーロ氏はアルファ・ロメオのデザイン部門チェントロ・スティーレと協力し、159という傑作を生み出した。同時代の他のクルマよりもはるかにシャープな外観を誇る、まさに名車と言えるだろう。

ボディタイプはセダンとステーションワゴンの2種類で、最上位モデルには3.2L V6エンジンが搭載されているが、残念ながら高性能バージョンの159 GTAは登場しなかった。

アルファ・ロメオ159(2004年)
アルファ・ロメオ159(2004年)

フェラーリGG50(2005年)

この名称に大きなヒントがある。GG50は、ジョルジェット・ジウジアーロ(Giorgetto Giugiaro)氏の自動車デザイン50周年を記念して製作されたものだ。フェラーリ612スカリエッティをベースとし、2005年の東京モーターショーで初公開された。540psの5748cc V12エンジンを搭載し、ハッチバックボディに2+2のシート配置を採用している。

フェラーリGG50(2005年)
フェラーリGG50(2005年)

フィアット・グランデ・プント(2005年)

小型車がどれも画一的に見えた時代に、フィアットはまるでミニチュア版のマセラティのような、見事なスタイリングのモデルを世に送り出した。グランデ・プントだ。

2009年のマイナーチェンジの際、プント・エボへと改名した。その後、インドも含めて2018年まで生産された。

フィアット・グランデ・プント(2005年)
フィアット・グランデ・プント(2005年)

BMW M1オマージュ・コンセプト(2008年)

BMWは1972年にミドシップ+ガルウィングの「ターボ」というコンセプトカーを発表した。その6年後、M1がデビュー。デザインはほぼ同じだが、市販バージョンでは自然吸気エンジンを搭載している。

M1の登場から30年後、BMWは同社初のミドシップ量産車へのオマージュとして、このM1オマージュを発表した。ただし、一種の記念碑的なコンセプトカーであり、走行可能なモデルではなかった。

BMW M1オマージュ・コンセプト(2008年)
BMW M1オマージュ・コンセプト(2008年)

テックルールズ・レン(2018年)

2018年、ジウジアーロ氏は最新作テックルールズ・レンを発表した。中国のテックルーズ(Techrules)が開発したハイパーカーで、驚くことにタービンエンジンを搭載している。2基、4基、あるいは6基の電気モーターとリチウムイオンバッテリーと組み合わせることで、合計1305psと最大トルク238kg-mを発揮し、最高速度320km/h、0-100km/h加速2.5秒を謳っている。

テックルールズ・レン(2018年)
テックルールズ・レン(2018年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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