群を抜く躍動感:ディアブロ 時間の流れとは無縁:エリーゼ S1 輝かしい1990年代のクルマ(2)
公開 : 2025.04.26 09:46
MGF:どんな速度域でも楽しいスポーツカー
1980年代に、ローバー・グループはMGブランドを活用すべく、Kシリーズ・エンジンとローバー・メトロのサスペンションを流用した、MGFというミドシップ・ロードスターの開発へ踏み切った。MGBの生産終了後に、市場の要望へ応えるために。
しかし発売は1995年で、BMWがローバーを買収した直後。ところが5年後にBMWはローバーを手放し、MGローバーとして復活。技術的にアップデートされ、MG TFとして再生産されている。

スタイリングは、現在はジャガー・ランドローバーでデザイン部門を取り仕切る、ジェリー・マクガバン氏。見た目は悪くなく、一時はマツダMX-5(ロードスター)に並ぶ販売を記録している。反面、製造品質とブラントとしての不安定さが、足を引っ張った。
現在でもルックスは良い。お手頃な価格で購入できる、実用的な2シーター・ロードスターといえる。マット・ソーンダースは、MX-5の楽しさには及ばないと指摘するが、反応の良さと敏捷性、ハイドラガス・システムの乗り心地を褒める。
「気軽に乗れるスポーツカーですね。ホイールスピンを誘う必要性を感じず、どんな速度域でも楽しいですよ」
この続きは、輝かしい1990年代のクルマ(3)にて。