2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のSUV 10選 競争激しいレッドオーシャン

公開 : 2025.06.29 18:25

10. ボルボXC40

デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:7点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:8点
長所:静粛性の高さと燃費の良さ 上品なインテリア 落ち着いたボルボらしい走り
短所:後部座席のスペースが狭い 平均より小さなトランク 高価

ボルボXC40は発売からしばらく経つが、今でも堅実で快適性の高いSUVとしておすすめできる存在だ。

10. ボルボXC40
10. ボルボXC40

高級SUVの世界への入り口となるXC40は、現在ハイブリッドとEV(後者はEX40に名称変更)のモデルがラインナップされている。

「テストコースでは、XC40は楽しさと粘り強さを兼ね備えた、非常にタフなクルマだった。そして、10年前のボルボのSUVとは比べ物にならないほど、その性能は飛躍的に向上している」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

経済的なエンジンラインナップに加え、432Lのトランク容量と、後部座席のレッグスペースも十分に備えた実用的なクルマだ。

エンスージアスト向けのクルマではないが、通勤や日常的な用途において、快適性や洗練性を求めるドライバーには魅力的な1台となるだろう。

最高のSUVを選ぶには?

SUVは、基本的に実用性の高いクルマだ。そのため、トランクの容量、後部座席のスペース、Isofixポイントなど、あらゆる要素をよく考慮すべきだ。特にオフロード性能を求めている場合は、最低地上高、四輪駆動の有無、運転支援システムもチェックした方がいい。

トランクルームの広さもSUVの特徴の1つだ。
トランクルームの広さもSUVの特徴の1つだ。

テストと選定方法

この記事は、AUTOCAR英国編集部のロードテスト(公道試乗)チームによって執筆されている。彼らは、英国で販売されているすべてのSUVを試乗している。

今回はさまざまなタイプのSUVを取り上げ、EV、PHEV、純エンジン車とあらゆるパワートレインを網羅している。

この記事で紹介しているクルマはすべて、AUTOCAR英国編集部が試乗・評価したものだ。
この記事で紹介しているクルマはすべて、AUTOCAR英国編集部が試乗・評価したものだ。

SUV市場は人気が高く、変化のスピードも速いため、リストの順位は数か月ごとに変わっていく。今回の順位は本稿執筆時点(6月上旬)のものだ。

よくある質問 Q&A

――SUVはオフロード走行に適している?

SUVは、他のカテゴリーのクルマよりもオフロード性能に優れている。これは、通常のハッチバックやセダンと比べて地面からのクリアランス(最低地上高)に余裕があり、四輪駆動システムやオフロード専用ソフトウェアを装備している場合が多いからだ。ただし、「トレードオフ」があることも忘れてはいけない。四輪駆動システムとトルクフルなエンジンはオフロード走行に役立つが、その代償として燃費が劣る傾向がある。

購入時は、実際にオフロードを走行する頻度も考慮に入れておきたい。雪道など、トラクションが低い路面での性能を心配する人も多いだろうが、多くの二輪駆動のSUVはフロントエンジン・前輪駆動(FF)である。エンジンが駆動軸に重量をかけるため、そのような状況ではトラクション的に有利だ。

――SUVは価格が高い?

すべてのSUVがオフロードに強いわけではない。本格的なオフロード走行を楽しむなら、相応の装備と性能が必要だ。
すべてのSUVがオフロードに強いわけではない。本格的なオフロード走行を楽しむなら、相応の装備と性能が必要だ。

SUVは急速に普及しており、価格帯も多岐にわたる。しかし、一般的にハッチバック車よりも高価だ。多くのSUVはハッチバック車と同じプラットフォームを採用している。例えば、プジョー2008は、プジョー208の車高と車幅を少し拡大したモデルだ。同等のクラスで比較すると、SUVはハッチバック車よりも約4000 ポンド(約80万円)高い。

しかし、その分、乗り降りが容易で、ヘッドルームも広く、またシルエットもまったく異なる。モデルによっては、比較的安価に購入できるものもある。

SUVはいつから人気になったのか?

英国におけるSUVの販売台数は、2022年から2023年にかけて23%増加した。この成長は軽視できない。2023年、英国で最も売れた上位10車種のうち7車種はSUVだった。その人気はここ数年で特に高まっている。しかし、SUV自体は何十年も前から販売されている。たとえば、最初期のランドローバーは1948年に発売された。

SUVとは?

SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)は一般的に、他のカテゴリーのクルマよりも大型だ。全高は高めで、車内空間が広く、四輪駆動のモデルもある。

記事に関わった人々

  • ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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