歴史を変えたV8、象徴的なフラットシックスなど 市販車に搭載された最高峰のエンジン 50選(前編)

公開 : 2026.02.28 11:05

ジャガーXK(1948年)

1948年のジャガーXK120で初登場したXK直列6気筒エンジンは、Eタイプ、XJ、 Cタイプ、Dタイプ、Mk1/Mk2などに搭載された。排気量は2.4Lから4.2Lまで。XKエンジンはル・マンで5度の勝利をもたらし、1992年まで現役で使用されていた。生産台数は約70万台に達する。

ジャガーXK(1948年)
ジャガーXK(1948年)

BMC Aシリーズ(1951年)

半世紀(1951年〜2000年)にわたって生産されたAシリーズエンジンは、オースチンA30で初めて採用されて以来、モーリス・マイナー、オースチン・ヒーレー・スプライト、MGミジェット(写真)、モーリス・マリーナ、オースチン・メトロ、そしてミニなど、数多くのモデルに搭載されている。

Aシリーズエンジンはチューニングが容易で、排気量は803cc〜1275ccが用意された(1380ccまで拡張可能)。数えきれないほどのレーサーを含む、何百万人ものドライバーに愛されてきた。

BMC Aシリーズ(1951年)
BMC Aシリーズ(1951年)

シボレー・スモールブロックV8(1954年)

シボレーが1954年にスモールブロックV8を発表した際、2003年まで合計1億台以上を生産することになるとは予想していなかっただろう。スモールブロックという名称は、サイズに由来する。シボレーのビッグブロックエンジンよりはるかに小型だが、排気量は4.3~6.6L(262~400立方インチ)と幅広く設定されていた。適切にメンテナンスすれば数十万km走れる。

シボレー・スモールブロックV8(1954年) 写真は1985年 シボレー・カマロ Iroc-Z28
シボレー・スモールブロックV8(1954年) 写真は1985年 シボレー・カマロ Iroc-Z28

フェラーリ V6(1958年)

コロンボ設計のV12が華々しくデビューしてからわずか10年余り後、フェラーリはヴィットリオ・ヤーノ(1891~1960年)設計の2.0L V6を発表した。1958年に初公開され、1959年からレース活動が始まり、1967年にディーノ206 GTで初めて市販車に搭載された。ディーノ206 GTではアルミ製ブロックを採用しているが、1969年に排気量を2419ccに拡大し、ディーノ246 GTの登場に合わせて鋳鉄製ブロックに変更した。

フェラーリ V6(1958年)
フェラーリ V6(1958年)

ロールス・ロイス V8(1959年)

1959年に排気量6230ccの形で登場したロールス・ロイスのV8は、シルバークラウドとベントレーS2に搭載された。1970年には排気量が6750ccに拡大され、その後半世紀にわたり生産が続けられた。柔軟性と圧倒的なトルクを兼ね備えており、手入れさえ行き届けば長大な走行距離にも耐えられる。このエンジンは、2020年にベントレー・ミュルザンヌとともに幕を閉じた。

ロールス・ロイス V8(1959年)
ロールス・ロイス V8(1959年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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