ポルシェやメルセデス・ベンツも部品取りに 米国の廃車置き場で見つけた欧州車 62選(4)【ジャンクヤード探訪記】

公開 : 2026.05.24 11:50

ポルシェ924

ポルシェ924は販売面で成功を収め、1976年から1988年の間に15万台が販売された。そのうち約3万7000台が米国へ輸出され、取材時点ではそのうちの2台がウリバリ・オート・トウイング・サービスの敷地内に保管されている。こちらはベースモデルだが、同敷地内にはより希少な924Sも存在する。

同じ基本仕様の2.0L直列4気筒エンジンは、アウディ100、フォルクスワーゲンLTバン、AMCグレムリン、スピリット、郵便配達用バンにも採用されていた。

ポルシェ924
ポルシェ924

マセラティ・ビトゥルボ

さて、これはあまり見かけないクルマだ。マセラティ・ビトゥルボである。信じがたいことに、ターナーズ・オート・レッキング(カリフォルニア州フレズノ)には2台ある。1981年から1988年にかけて生産されたこのイタリア製高級GTは、ツインターボチャージャー付きのV6エンジンを搭載していた。

イタリアから生まれたクルマの中でもあまり目立たない存在で、製造品質の問題にも悩まされ、ブランドの評判を著しく傷つけた。米国はビトゥルボにとって最大の輸出市場だった。

マセラティ・ビトゥルボ
マセラティ・ビトゥルボ

プジョー504

1968年から1983年にかけてフランスで生産されたプジョー504は、頑丈でタフ、そして信頼性が高いという点で確固たる評判を築いた。こうした特質は、ラリーシーンでの成功にも寄与した。504は3大陸、8カ国で組み立てられた。

「アフリカの働き者」という愛称で呼ばれ、ナイジェリアでは2006年まで生産が続けられた。504を壊すのは容易ではないが、誰かがこのセダンを廃車にしてしまったようで、2017年にエンジンが停止した状態で同ジャンクヤードに牽引されてきた。504は1970年代に米国で販売され、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの両方が用意されていた。この車両もターナーズ・オート・レッキングにあった。

プジョー504
プジョー504

ローバーP5(1961年)

廃車探しに出かけるたび、筆者は何度かローバーP6に出くわしてきたが、P5を見つけたのはこれが初めてだ。特徴的な高いベルトラインを持つ高級セダンで、1973年の生産終了後も長年にわたり、英国首相たちの愛車として選ばれ続けた。

当初は115psの3.0Lエンジンを搭載していたが、後期モデルではビュイック由来の3.5L V8エンジンが採用された。この1961年式は、1958年から1962年の間に生産された2万963台の初代モデルのうちの1台だ。この車両もターナーズ・オート・レッキングにあった。

ローバーP5(1961年)
ローバーP5(1961年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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