ロータス・エミーラ 詳細データテスト 古き佳きロータスの魅力健在 高い質感と実用性 ネックは価格
公開 : 2025.04.19 20:25 更新 : 2025.04.19 22:35
ロータス最後のエンジン車、エミーラは、かつて高評価したエヴォーラをさらにブラッシュアップしたようなクルマで、ハンドリングも動力性能も優れ、質感や実用性は向上。高価格ですが、ロータスの魅力を満喫できる一台でした。
もくじ
ーはじめに
ー意匠と技術 ★★★★★★★★☆☆
ー内装 ★★★★★★★★★☆
ー走り ★★★★★★★★★☆
ー操舵/安定性 ★★★★★★★★★★
ーサーキット ★★★★★★★★☆☆
ー快適性/静粛性 ★★★★★★☆☆☆☆
ー購入と維持 ★★★★★★☆☆☆☆
ースペック
ー結論 ★★★★★★★★★☆
はじめに
ロータス・エミーラは、ちょっとした騒動の中で生まれた。2017年、ロータス株の51%を中国のジーリーが取得。49%はマレーシアのエチカが引き続き保有したが、そこで本格的にポルシェと競合するブランドを目指すことになった。
ジーリー傘下で行われたボルボの再建計画を見るに、その望みはかなりあった。中国の武漢には、BEVのSUVであるエレトレとサルーンのエメヤを、へセルではスポーツカーを生産する工場が新設された。

しかし、その結果が具現化するには、少し時間がかかった。電動ハイパーカーのエヴァイヤについては、まだ生産レベルの車両に触れられずにいるし、エミーラも予定の遅れに悩まされている。これには、パンデミックの影響があったことを忘れてはいけないのだが。
2022年末までには、いよいよエミーラのデリバリーがはじまり、取材車両も用意された。われわれはプリプロダクションモデルのV6を試したが、ポルシェ718ケイマンGTS4.0との比較テストはしそびれた。その後、4気筒モデルは、エレトレとともに短時間の試乗をしたが、いよいよV6モデルでのロードテストの機会を得た。
生産開始から2年以上待ったが、ロータスの現行スポーツカーをテストしないわけにはいかない。公道とクローズドのテストコースで、その実力を検分していこう。