とってもチャーミングなクルマ 24選 思わず見とれる可愛らしいデザイン

公開 : 2025.06.01 18:25

タン・フア・ブック・オブ・ソングス

中国の自動車ブランド、タン・フア(Tang Hua)は、2008年のデトロイトモーターショーに3台の鮮やかなイエローのEVコンセプトカーを出展した。ピース・オブ・クラウド(Piece of Cloud)と水陸両用のデトロイト・フィッシュ(Detroit Fish)も興味深いクルマだったが、ブック・オブ・ソングス(Book of Songs)は、まるで子供向けアニメからそのままショー会場にやって来たかのような外観だった。

自動車史上最もチャーミングなクルマとは言い難いかもしれない(その評価は人それぞれだろう)が、最もチャーミングな車名の1つであるのは間違いない。

タン・フア・ブック・オブ・ソングス
タン・フア・ブック・オブ・ソングス

フォルクスワーゲンビートル

初代ビートルのデザインが販売実績に与えた影響は、極めて大きなものだ。1960年代のヒッピー世代の人々にとって、アドルフ・ヒトラーの命令によって設計されたクルマであることを忘れさせるほどだった。かの独裁者の価値観を共有する人は、その世代にはいなかっただろう。

フォルクスワーゲンは1997年と2011年にレトロなビートル(ニュービートルとザ・ビートル)を発売した。しかし、どちらのモデルも、新型フィアット500のようにオリジナルの本質を再現することはできなかった。

フォルクスワーゲン・ビートル
フォルクスワーゲン・ビートル

フォルクスワーゲン・カルマンギア

フォルクスワーゲン・ビートルのクーペおよびコンバーチブル仕様は、ボディを手作業で組み立てたカルマンと、スタイリングを担当したイタリアのデザイン会社ギアにちなんで名付けられた。ギアの設計によって、おそらくフォルクスワーゲン史上最も美しいモデルに仕上がったと言えるだろう。

後に、フォルクスワーゲンとブラジルの子会社によって、さらに2種類のカルマンギアが開発された。どちらも興味深いクルマだが、初期のような愛らしさはなかった。

フォルクスワーゲン・カルマンギア
フォルクスワーゲン・カルマンギア

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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