2025年版 欧州で最も燃費の良いクルマ 10選 「実燃費」や走り、乗り心地も評価

公開 : 2025.08.17 18:25

8. トヨタカローラ

デザイン:8点 インテリア:7点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:10点 コスト:9点
長所:快適で使いやすいインテリア 乗り心地とハンドリングのバランス スタイリッシュでモダンでありながら、無難なデザイン
短所:インテリアとマルチメディアの印象がやや古臭い ライバル車に比べて特に広くはない CVTによりエンジン音が耳障りになることがある
メーカー公称燃費:22.0km/l
実燃費:21.2km/l

「『EV』モードのボタンはあるが、純粋なEVとしての性能はごく限られているため、コンピューターに任せた方がいい」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター

8. トヨタ・カローラ
8. トヨタ・カローラ

トヨタ・カローラが経済的なクルマのランキングに名を連ねていることは、当然のことだろう。フォルクスワーゲン・ゴルフのライバルであり、経済性と効率性の代名詞となっている。

標準の1.8Lハイブリッドで22.0km/l、パワフルな2.0L仕様では22.2km/l という卓越した燃費性能を誇る。

AUTOCAR英国編集部が1.8L仕様のカローラを長期テストした結果、21.2km/lという数値が得られたが、場合によっては25.7km/lという高い数値も記録した。

上記はあくまでも平均値だが、25km/l台前半の燃費も日常的に達成可能だと思われる。

9. ホンダ・ジャズ

デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:6点 乗り心地とハンドリング:7点 コスト:7点
長所:特に意識せずとも、燃費は非常に良好 インテリアの利便性はクラス最高水準
短所:走りに安定感はあるものの、やや単調な印象 地味なイメージを打破する要素が少ない
メーカー公称燃費:22.2km/l
実燃費:19.8km/l

「多くの点で、ジャズはEVのような運転感覚で、スムーズかつ強力なパフォーマンスを発揮する」
――サム・フィリップス、常勤ライター

9. ホンダ・ジャズ
9. ホンダ・ジャズ

ホンダ・ジャズ(日本名:フィット)は、EV専用モードと魅力的な燃費性能を備え、実用的かつ経済的な1台だ。

パワートレインは、1.5Lガソリンエンジンとバッテリー、2基の電気モーターを組み合わせたe:HEVというフルハイブリッドシステムで、最高出力122ps、最大トルク25.8kg-mを発揮する。

ホンダは22.2km/lという燃費数値を公表しているが、AUTOCAR英国編集部のテストでは、それよりわずかに低い19.8km/lという結果となった。それでも印象的な性能であることは間違いない。トヨタ・ヤリスとそれほど大きな差はなく、ホンダの公称値は実燃費に近いものだ。

しかし、ジャズの英国価格が2万8000ポンド(約550万円)前後からとかなり高いことを考慮すると、長期的に見ればライバル車のヤリスやルノー・クリオの方が経済的な選択肢となるかもしれない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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