今こそ注目したい黄金期 1990年代前半の名車 47選(後編) 解き放たれる強烈な個性

公開 : 2025.12.03 12:05

アウディA8 D2(1994-2002年)

アルミニウムは地球上で最も豊富な金属だが、A8以前は、クルマではあまり使用されていなかった。外観的には、A8は他のアウディとあまり変わらないように見えるかもしれないが、ボディは軽量なアルミニウム製だ。四輪駆動と多くの新技術を搭載し、エグゼクティブカーの象徴となっている。

アウディA8 D2(1994-2002年)
アウディA8 D2(1994-2002年)

アストン マーティンDB7(1994-2004年)

確かに、このDB7のベースはジャガーXJSだ。それに、フォードの部品も使われている。加えて、誰も気付かないかもしれないが、リアライトはマツダ323F(日本名:ランティス)のものである。当時、アストン マーティンはフォードの傘下にあり、マツダやジャガーとは多くの点で共通化が図られていたのだ。しかし、DB7の息を呑むほど圧倒的な外観、革張りのインテリア、そして軽快な走りを前にすれば、そんなことは気にもならないだろう。価格が上昇する前に、初期のモデルを購入して楽しもう。

アストン マーティンDB7(1994-2004年)
アストン マーティンDB7(1994-2004年)

MGF(1995-2002年)

批判の対象になりがちだが、MGFは世間の評判以上に優れている。確かにマツダMX-5(日本名:ロードスター)ほどの楽しさはないが、快適性や内装の洗練度、中古車のコストパフォーマンスでは上だ。状態の良い車両なら1000ポンド(約20万円)強で入手可能だが、価値は上昇し始めており、5000ポンド(約100万円)を超えることもある。

MGF(1995-2002年)
MGF(1995-2002年)

プジョー406(1995-2005年)

運転の楽しさを備えたプジョーの大型セダン。この406が登場した当時、欧州の大型ファミリーカーの市場はフォード、ヴォグゾールルノーシトロエンの競合車に支配されていた。現在では入手困難だが、V6エンジンは最高で、ディーゼルのステーションワゴンは驚くほど安価で素晴らしいワークホースだ。

プジョー406(1995-2005年)
プジョー406(1995-2005年)

BMW 5シリーズ(E39)(1995-2003年)

この5シリーズは、均整の取れた美しいプロポーションだけでなく、運転性能も抜群で快適性も非常に高い。ボンネットの下には、滑らかな6気筒ガソリンエンジンまたは力強いV8エンジンが搭載されている。効率的なディーゼル車、特に530dも忘れてはならない。その力強さと驚異的な燃費性能から、英国では警察車両としても親しまれた。

その結果、5シリーズは競合車を圧倒し、生産終了間際になっても高評価を維持し続けた。E39型は今でも2000ポンド(約40万円)という低価格で入手可能で、日常使いにも適しており、大切に扱えば価値の上昇も期待できる。

BMW 5シリーズ(E39)(1995-2003年)
BMW 5シリーズ(E39)(1995-2003年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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