2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高の電動スポーツカー 10選 速さと楽しさを追求したEV

公開 : 2025.08.16 18:25

10. BMW i4 M50

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:8点
長所:ハンドリングと人間工学は、まさにBMWらしい 走りの洗練度とインテリアの質感は良好 最上位モデルでなくとも十分楽しめる
短所:実環境での航続距離はそこそこ M50は必ずしも必須の選択ではない
最大の特徴:日常的な使い勝手の良さ

BMWは、電動スポーツカーの開発に長けている。かつてのi8は短命に終わったが、スーパーカーらしい外観と強力なパワートレイン、そして本当に楽しいドライビング・エクスペリエンスを兼ね備えていた。i4は量産EVとしては初のドライバーズカーであり、その出来は決して悪くない。

10. BMW i4 M50
10. BMW i4 M50

「BMW i4 M50の重心は3シリーズより34mm低く、それに伴う安定感には誰もが気付くはずだ」
――リチャード・レーン、ロードテスト副編集長

SUVのiXとは異なり、i4は内燃機関車(4シリーズ)と共通のCLARプラットフォームを採用している。つまり、4シリーズ・グランクーペを電動化したものと言えるだろう。

エントリーモデルのi4 eドライブ40(後輪駆動)でも十分に快調だが、誰かに自慢できるほどのパワーを求めるなら高性能のi4 M50が必要だろう。ツインモーターを搭載し、合計出力543psで0-100km/h加速3.9秒を実現する。

車重は2.3トン弱あるものの、パワフルなモーターと賢いソフトウェアによって、BMWらしく俊敏でコントロール性に優れたハンドリングを実現。その気になればテールハッピーな走りも可能だ。M4コンペティションの楽しさには及ばないが、スピード感は同等に感じられ、安定と精密さにはやや欠けるものの、快適性と洗練性では上回っている。

電動ドライバーズカーの先駆けとして、i4 M50はかなり的た1台だ。しかし、安価なi4 eドライブ40の方が、実際には扱いやすいハンドリングバランスを備えており、航続距離も590kmと優秀だ。

最高の電動スポーツカーを選ぶには?

自分にとって「最高」と思える電動スポーツカーを選ぶのは簡単なことではなく、注意すべき点がいくつかある。まず、価格だ。多くのドライバーにとっては手が出ない価格帯のものも多い。

この記事に掲載されているモデルは、ドライビングの魅力を評価して選ばれている。アルピーヌA290は、手頃な価格で楽むことができる、AUTOCAR英国編集部イチオシのEVだ。

アルピーヌA290はAUTOCAR英国編集部のお気に入りの1台だ。
アルピーヌA290はAUTOCAR英国編集部のお気に入りの1台だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事