2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高の電動スポーツカー 10選 速さと楽しさを追求したEV

公開 : 2025.08.16 18:25

8. マセラティ・グラントゥーリズモ・フォルゴーレ

デザイン:7点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:7点 コスト:5点
長所:3モーターのセットアップを効果的に活用 新しさがある
短所:グランドツアラーとしてはバッテリーが比較的小さい ガソリン車よりも1万5000ポンド(約300万円)高い
最大の特徴:コンバーチブル

イタリアを代表するブランドの1つであるマセラティは、ここ数十年にわたり、F1で活躍しファンを喜ばせていた1950年代初頭の全盛期の影から抜け出せずにいた。しかし現在、今度こそ夜明けを迎えることができるのではないかという、大きな期待感がある。

8. マセラティ・グラントゥーリズモ・フォルゴーレ
8. マセラティ・グラントゥーリズモ・フォルゴーレ

「残念ながら、レシピはまだまだ完成途上のようだ。もっと航続距離と効率性に改善が必要だ。また、ダイナミクスにおける妥協も少しは減らすべきだろう」
――リチャード・レーン、ロードテスト副編集長

スーパーカーのMC20、販売の中核となるミドルサイズSUV、そして新型グラントゥーリズモの導入である。重要なのは、EVモデルが用意されている点だ。内燃機関車にも電動車にも対応したアルミニウム製プラットフォームをベースに、EVは『フォルゴーレ』(Folgore:イタリア語で『稲妻』の意)と呼ばれている。

その性能は圧倒的だ。リアに2基、フロントに1基のトライモーター・パワートレインを搭載し、合計出力761ps、0-100km/h加速2.7秒、最高速度320km/hを実現する。

バッテリー(83kWh、航続距離450km)は細長い「H」型に配置されているため、ドライバーの着座位置が低いだけでなく、重量配分の最適化によりアジリティを高めている。

9. MGサイバースター

デザイン:8点 インテリア:6点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:6点 コスト:7点
長所:正確で安定したハンドリング グランドツアラーのような滑らかな乗り心地
短所:従来のスポーツモデルのような軽快さやコンパクトさ、俊敏性には欠ける インフォテインメントと ADAS機能が煩わしい
最大の特徴:比較的手頃な価格

MGサイバースターは、中国資本の英国ブランドであるMGにとって重要な新型車だ。創立100周年を記念するモデルであると同時に、数少ない電動コンバーチブルでもある。

9. MGサイバースター
9. MGサイバースター

テスラに追いつくべく、十分な航続距離、カブリオレとしての使いやすさ、そして大型のツインモーターによるパフォーマンスを備えている」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

77kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は約444kmを謳う。そのエネルギーを2基のモーターに送り、合計出力510psと最大トルク74.0kg-mを発生し、0-100km/h加速を3.2秒で走破する。また、後輪駆動のシングルモーター仕様を選ぶこともできる。

重量があるため、マツダMX-5(日本名:ロードスター)のようなピュアで機敏な走りはできない。しかし、MGは伝統的なスポーツカーのように生き生きと楽しく走れるよう、さまざまな工夫を凝らしている。

そのハンドリングは魅力的で、ゆったりと走る場合、しなやかな乗り心地とよく調和する。

MGにとって久々のスポーツカー復活となったサイバースターだが、真の切り札はその価格にある。シングルモーター仕様は5万4995ポンド(約1090万円)から、ツインモーター仕様は5万9995ポンド(約1190万円)からと、このクラスの電動スポーツカーとしては比較的手頃と言える価格設定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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