抜群のハンドリング性能を誇ったFF車 20選 中古でも楽める珠玉の前輪駆動モデル

公開 : 2025.11.02 11:45

ロータスエランM100

ロータスといえば後輪駆動のスポーツカーが定番だが、M100型『エラン』は大ヒットしたマツダMX-5(日本名:ロードスター)に対抗する前輪駆動車だった。ロータスは、剛性の高いスチール製のバックボーンシャシーに軽量複合材ボディを組み合わせた。フロントサスペンションはダブルウィッシュボーン式で、トルクステアを軽減するために「コンプライアンス・ラフト」が高剛性のブッシュでシャシーに取り付けられている。残念ながら、多くのロータスファンには前輪駆動方式が受け入れられず、販売は不振に終わり、生産台数はわずか4700台に留まる。後にキアがこの設計を引き継ぎ、韓国と日本で1056台を販売した。

ロータス・エランM100
ロータス・エランM100

ルノー・クリオ182トロフィー

ルノー・スポールからの候補は多数あるが、象徴的な『182トロフィー』はウィリアムズのコンパクトなフィーリングに、現代的な200カップの性能を融合させたモデルだ。もともとスポーティな182カップをベースに、フロントアクスルにザックス製リモートリザーバー式ダンパーを装着。これによりボディコントロールが最適化され、ハードコーナリング時のロールが低減された。さらに、油圧式バンプストップを追加し、車高を10mm下げている。激しいコーナリングでは、アンダーステアではなくむしろリアを持ち上げるほどの挙動を見せる。

ルノー・クリオ182トロフィー
ルノー・クリオ182トロフィー

プジョー205 GTi

『205 GTi』には最高出力105psの1.6L仕様と132psの1.9L仕様があり、フロントはマクファーソン・ストラット式、リアはコンパクトなトレーリングアーム式で、上級車に匹敵するハンドリング性能を発揮する。1.9L仕様はサスペンションを調整し、ピッチングやロールを抑制。初期の1.6L仕様に見られたアンダーステアも改善された。コストパフォーマンスの高さから人気を博し、今日でも世界最高のFF車の1つと評されている。

プジョー205 GTi
プジョー205 GTi

フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツS

ホンダシビック・タイプRやルノー・スポール・メガーヌ275トロフィーRもかなり過激なモデルだったが、フォルクスワーゲンはGTIをさらに進化させ、後部座席を撤去して30kg軽量化した『ゴルフGTIクラブスポーツS』を投入する。最高出力310ps、専用ダンパーチューニング、キャンバー調整、軽量アルミニウム製フロントサブフレーム、専用ミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ2タイヤにより、クラブスポーツSは当時最速のFFゴルフとなった。フロントスプリッターとリアウィングでダウンフォースを強化し、60kgの揚力を相殺。これにより完璧なシャシーバランスを獲得した。

フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツS
フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツS

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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