抜群のハンドリング性能を誇ったFF車 20選 中古でも楽める珠玉の前輪駆動モデル
公開 : 2025.11.02 11:45
プジョー106 GTi
1990年代にはアルファ・ロメオ145、セアト・イビサ・クプラ、ルノー・クリオ・ウィリアムズなど数多くの前輪駆動車が存在したが、プジョーは306 GTI-6と『106 GTi』によってホットハッチの王座を獲得した。特に106 GTiは、ホットハッチの定番ともいえる構成だ。マクファーソンストラットにアンチロールバー、トーションバー、そしてリアにも追加のアンチロールバーを装着。1.6Lエンジンから120psを引き出し、重量わずか950kgの車体を駆る。106 GTiは、ワインディングロードを疾走するのに十分な実力を備えている。

トヨタ・セリカTスポーツ
『セリカTスポーツ』は欧州向けのセリカシリーズの頂点に位置するモデルで、そのシャシーは多くの評論家から「卓越した俊敏性」を持つと評された。インテグラ・タイプRやレーシング・プーマが欧州市場を去るタイミングで登場し、低重心ボディとエンジン回転数連動パワーステアリング・システムにより、ドライバーは前輪の動きを直感的に把握することができる。こうした特性から、瞬く間に「最良のハンドリングを誇る前輪駆動車」の称号を獲得した。シャシーは通常のセリカから変更されていないが、エンジン出力は145psから192psに向上している。

フォルクスワーゲン・ルポGTI
ゴルフやポロと同様、『ルポGTI』もその圧倒的な攻撃性と楽しさから熱狂的な支持を得た。強化型のスプリングとダンパーを採用し、標準のルポより20mm車高を下げたことで、路面に張り付くようなスタンスを実現。太いタイヤとショートホイールベースが鋭いターンインを可能にし、アンダーステアは予測可能ながら、運転する楽しさを存分に味わえる。1.6Lエンジンから127psを発生し、0-100km/h加速は8.2秒に達する。

ヒョンデi20N
現代的なホットハッチにもさまざまな選択肢があるが、人気が高く価格も手頃なフィエスタSTから目を離せるなら、ヒョンデ『i20N』も検討の価値がある。209psの出力はリミテッドスリップデフを介して伝達され、18インチアルミホイールには標準でピレリPゼロ・タイヤが装着されている。強化されたフロントナックル、キャンバーのネガティブ化、そして追加のシャシー補強により、i20Nは優れたコーナリング性能を発揮する。ただし、凹凸の激しい路面では軽いトルクステアが生じる。

画像 今も輝かしい欧州の「ホットハッチ」たち【アルファスッド、205 GTi、シビック・タイプRを詳しく見る】 全53枚























































