個性が強いフランスの高級車 19選 「独自路線」の成功と失敗

公開 : 2025.06.21 18:25

ルノー・ラティチュード(2010年)

『ラティチュード』は、かつてランブラーを生み出したものと同じ、疑わしい発想から生まれたクルマだ。自動車産業に短期間参入していた韓国のパートナー企業、サムスンが生産するSM5に、ルノーのエンブレムを付けたのだ。ラティチュードは、精彩を欠いたデザインと魅力のないインテリアで、欧州市場ではまったく受け入れられず、消費者を引き付けることはできなかった。

ルノーは2015年にラティテュードの販売を終了したが、誰もそのことに気付かなかったかもしれない。

ルノー・ラティチュード(2010年)
ルノー・ラティチュード(2010年)

シトロエンC6(2016年)

『C6』の車名は、2016年に中国で復活した。シトロエンのこれまでのフラッグシップモデルは、際立ったスタイルが大きな魅力だったが、このC6は、フロントエンドを除き、プジョーヴォグゾールヒョンデなど、他のブランドと間違えてしまうような、個性のないデザインになっている。

それもそのはず。C6はシトロエンが設計したものではなく、東風汽車のA9のリバッジモデルだからだ。

シトロエンC6(2016年)
シトロエンC6(2016年)

写真のライセンス:https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.en

記事に関わった人々

  • 執筆

    ロナン・グロン

    Ronan Glon

  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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